シンガーソングライターの古内東子がブログで7月にファンにリクエスト投票を呼びかけた。8月30日の“渋谷ライブ”のセットリストにもその結果が反映されたが、9月3日にはブログ読者へもベスト3を発表している。
古内東子といえば恋愛ソング、とりわけ恋に悩む切ない女性の心情を歌えばJ-POP界で右に出るものはいないと言っても過言ではないだろう。今年でデビュー20周年を迎えた彼女はメディア出演こそ少ないがその歌声は『パンテーン』のCM曲で耳にした方も多いはずだ。
8月30日には東京・渋谷公会堂で“~20th anniversary LIVE~『and then…』”を開催した古内東子は、その中でファンのリクエストによって選ばれた楽曲も歌っている。古内東子 オフィシャルブログ『IN ラブログ・AGAIN』ではライブを終えて9月3日に「おくればせながら、皆様から投票していただいたリクエスト曲の結果発表!」とそのベスト3を公開した。
結果、1位は『スーパーマン』だったのである。11thアルバム『フツウのこと』(2004年3月10日)やベストアルバム『middle and mellow of toko furuuchi』(2009年2月18日)に収録されており、シムリー『イマージュ2004春夏』のCMソングに起用されている曲だ。
「高速道路走り抜け 右手には広がる最高の夜景」、「何年乗ったクルマでも 特別なロケット あなたの住んでる街へ 今飛んでく」といった彼氏に会うために車を走らせる女性の気持ちを歌ったもので、軽快でノリが良く、ドライブしたくなりそうな1曲だ。
2位の『45分』は1999年10月27日にリリースされた15枚目シングル。約束した時間を45分過ぎた女性に彼氏から連絡が入る。会いたいけど会えない切ない気持ちを歌い上げた、古内東子らしい名曲である。
3位は『歩幅』となった。アルバム『IN LOVE AGAIN』(2008年10月15日)の収録曲である。「心が全部砕け散ってしまう日が来ても きっと大丈夫」「心配しないで ゆっくりでいい あなたの歩幅で行けばいいだけ」という傷心の中でも少しずつ未来は開けるという歌詞は切ないながらも救われる。
コアなファンの投票が多かったのか、「意外? なるほど? 色んな声が聞こえてきそう」と古内自身が笑って公開しているように、1位にアルバムからの曲が選ばれる結果となった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)