このたびの『MTV/VMA』で、マイリー・サイラスのパフォーマンスがあまりにも過激だとして各方面から批判の声が続出しているが、ここに「彼女の気持ちもわかる」と支持を訴えたのはジャスティン・ティンバーレイクであった。
25日にニューヨークで開催された『2013 MTV Video Music Awards(以下MTV/VMA)』において、人々の注目を大きく引き、他のどんな人気アーティストよりも強い印象を残したのはマイリー・サイラスのパフォーマンスであった。
まだ20歳の歌姫がステージで繰り広げたその過激な動きは、ベッドテクを思わせるような腰振りダンス“Twerk”はもちろんのこと、“We Can’t Stop”を終え、肌色のビキニスタイルになると、一緒に“Blurred Lines”を歌ったロビン・シックの下半身に自らお尻を突出し押し付けて挑発してみせた。
その卑猥すぎるパフォーマンスには、テレビ番組を親の目で審査する「The Parents Television Council」という団体がさっそくMTVに抗議の声明を発表したが、リアーナをはじめハリウッドセレブも呆れ顔。マライア・キャリーの夫でタレントのニック・キャノンは「うちの子供たちを絶対にこの世界に入れないと決めた」とツイート。そしてマイリーの出世につながった『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』で母親役を演じた女優のブルック・シールズは、「母として許せません」と激怒した。
彼女はまだ20歳で実家の家族ともよく行動している。またリアム・ヘムズワースという婚約者もいる。しかし今回のようなパフォーマンスが可能であったことに、「マイリーに忠言できる人間がひとりもいない証拠。すべて彼女が好き勝手に出来る環境なのであろう」という戸惑いの声もあがっている。
だがここで「ちょっと皆冷静になって。僕は彼女の気持ちも何となくわかるんだ」と立ち上がったのは、最近再開した音楽活動が絶好調で、今回の授賞式では「最優秀ビデオ賞」を含む最多の3冠に輝いたジャスティン・ティンバーレイク(32)であった。ニューヨークのラジオ局『Fresh 102.7』とのインタビューで彼はこう語っている。
「考えても見て。グラミー賞じゃなくて、これはVMAなんだよ。皆それに何を期待している? 僕はマイリーが大好きだね。彼女は自分がオトナに成長している最中だってことを、何としてでも皆に分かって欲しいんだ。若い時にはそんなこともあるさ。好きにさせてあげたいな。」
2003年にはブリトニー・スピアーズとマドンナがステージでキスし、2010年にはレディー・ガガが生肉ドレスで登場するなど、衝撃的なニュースがつきものであった『MTV/VMA』。なんだかんだ批判されても、末永く語り継がれるようであればアーティストだって実は嬉しいのだ。いたずらっ子なマイリーのこと、今回の過激なパフォーマンスがそれら同様に人々の記憶に残ることを狙っているに違いない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)