エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】井森美幸ら元祖バラドルが明かす、新旧バラエティ事情。今では台本が全て?

昨年よりお昼の情報バラエティ番組で人気が再燃し、最近はゴールデンタイムの番組でも活躍が目立っているタレントの井森美幸(44)。80~90年代に森口博子(45)らと共にアイドルでありながらバラエティ番組で活躍した、元祖“バラドル”でもある。彼女らの話では、当時と現在ではバラエティ番組でのアイドルの扱いがまるで違うらしい。

井森美幸と森口博子は、堀越高等学校の同級生である。特に井森は「ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリ受賞者という、アイドルのエリートであった。ホリプロは彼女を1985年デビューの一押しアイドルとして大プロモーションを展開したが、残念ながらアイドル歌手としては成功しなかった。森口もまた、10代の頃は歌手として思うような結果を出せずにいたのだ。

8月18日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)では同じ堀越出身で1年先輩の演歌歌手・長山洋子(45)に井森と森口が、現在のバラエティ番組におけるアイドルの内情について明かした。

アイドルであった井森と森口が当時、バラエティ番組に出演するのは大変珍しかった。そのため、競争相手があまりいなかったのだ。バラエティ番組に出演しても大物タレント(タモリやビートたけし)が、ふってくれた質問に井森らは答えるだけ。それがトンチンカンな受け答えだったり、予想していない方向に話題が逸れてしまうことがある。だがそれらの内容を面白くし、話題を広げるのがバラドルの相手をする大物タレントの役目だったという。番組が台本通りに進まなかったり話題が脱線しても、現場のスタッフはそれを喜び楽しんでいたそうだ。

だが現在は事前に膨大な質問数のアンケートを渡され、そのバラエティ番組に出演するアイドルやモデルらは必死に答えを書き込むらしい。自分の出演時間が増えるかどうかの、勝負どころなのだ。そして台本を渡されると、自分の役割やスタッフからの要求をしっかり把握し、収録に臨むという。本番中最も大事なのは台本に沿った話をすること、そうしないと出演部分がカットされたり次に番組に呼んでもらえない可能性があるそうだ。森口は「私たちの時なんか、アンケートすら無かった」、井森は「話のネタなんか、考えて行かなかった」と、自分たちのバラドル時代を振り返っていた。

炎上騒ぎになるバラエティ番組でのお笑い芸人の言動は、森口らの話からすると全て台本通りということなのだろうか。少なくともアイドルやモデルの過激な発言は、事前の打ち合わせが関係しているのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)