音楽バラエティ番組『1番ソングSHOW』で、47都道府県別に人気のあるアーティストを調査した結果を発表した。J-POPから演歌歌手まで地元で根強い人気のある名前が挙がる中で、アイドルグループのAKB48メンバーが多くの都道府県で上位に入る結果となった。
8月7日に放送された『1番ソングSHOW』の中で、“日本全国47都道府県 地元スター総選挙”と題して「あなたがお住まいの都道府県を代表するアーティストは誰ですか?」というアンケートによるランキングが発表された。
AKBグループが10都道府県で5位以内にランクインしており、各地での人気を証明した。
九州地区では鹿児島県で柏木由紀が4位、大分県で指原莉乃が1位、そして福岡県ではHKT48が1位となっている。鹿児島では上位3人が長渕剛、中島美嘉、AIと強豪がおり、柏木由紀の4位も十分な結果だろう。
そんな中で大分県では指原莉乃が南こうせつ、KEIKO(globe)を抑えて1位となった。福岡県では浜崎あゆみ、藤井フミヤ、松田聖子、CHAGE and ASKAという大物を抜いてHKT48が1位に輝き、指原率いるHKT48の強さを示した。
関西では奈良県で渡辺美優紀(NMB48)が4位に入っている。奈良では1位に青山テルマ、2位はJITTERIN’JINN(ジッタリン・ジン)となり地元での根強い人気を見せた。NMB48が拠点とする大阪府では1位に黒田俊介(コブクロ)が入り、後につんく♂、aiko、やしきたかじん、絢香が続き、6位以下もflumpool(フランプール)やウルフルズなど強豪がひしめく状況だ。
中部では愛知県でSKE48が1位となった。スキマスイッチ、HOME MADE 家族、SEAMO、加藤ミリヤといったJ-POPの雄を抑えての1位はさすがだ。彼女たちはご当地ソング「羽豆岬(はずみさき)」を歌っており、7月には現地に歌碑も造られた。今回の結果は地元から愛されるグループとなったことの表れだろう。
関東では千葉県で前田敦子が3位となり、埼玉県で小嶋陽菜が4位・渡辺麻友が5位となった。ちなみに千葉の1位は氣志團で、埼玉の1位は伝説のミュージシャン、尾崎豊である。また東京では本家AKB48が3位となっている。2位は松任谷由実、1位はFUNKY MONKEY BABYSで、さすがのAKB48もその人気には及ばなかった。
栃木県で2位に入ったのが大島優子で、1位は斉藤和義だった。2人は小中学校が同じ、先輩後輩に当たる。大島優子も偉大なる先輩を抜くのは至難のようだ。
東北の岩手県でAKB48が5位に入ったのは感動的だ。東日本大震災が発生して以降、AKB48は復興支援の一環として被災地訪問活動を続けている。彼女たちの思いが伝わっていることが思わぬところで分かったのである。
以上のようにそれぞれの地元で人気があるAKBグループだが、その中で唯一単独で1位となったのが指原莉乃だ。彼女と同じ太田プロに所属する土田晃之は、「指原に『調子に乗るなよてめー』というと『はい、分かってます』と返ってきた」という。指原が今の人気を冷静に受け止めていることが分かる。一方で、戸惑っているのが事務所側だ。土田は「太田プロも指原人気にびっくりしていて、指原をどう売っていいのか分からない」と明かしている。
アイドル戦国時代と言われる中で、最近はAKB48の人気も下火になってきたと見る向きもある。確かに前田敦子が卒業を発表した頃の人気絶頂期だったら違った結果となっただろう。ただ今回の結果で5位以内に入った他のアイドルは、静岡県で百田夏菜子(ももいろクローバーZ)が3位、福井県で高橋愛(元モーニング娘。)が2位、兵庫県で松浦亜弥が2位、新潟県でNegiccoが3位といったところだ。この状況を見ても、まだまだAKB48の勢いは続いているといえそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)