“ユア・ビューティフル”の大ヒットで知られるイギリスのシンガーソングライター、ジェームス・ブラントが通算4作目となるニューアルバムを10月にも発表する。先行シングルがこのほどリリースされたが、なんとスパムメールという意外な形でその音源が人々に送りつけられていたことが分かった。
イギリスの人気歌手ジェームス・ブラント(39)は、2004年に発表したデビューアルバム『バック・トゥ・ベッドラム』が欧米で大変なセールスを記録。その中でもメガヒットとなった“ユア・ビューティフル”は世界中でCMソングとして採用され、多数のアーティストが今なおカバーを望む名曲となっている。その後2枚のアルバムを経て、彼は10月にニューアルバム『ムーン・ランディング(原題:Moon Landing)』をリリースする予定でいる。
そのアルバムは『バック・トゥ…』を手掛けたトム・ロスロックとの共作であり、「絶対に売るぞ!」というブラントの意気込みは大変なもの。7月29日には、アデル、マルーン5、ビヨンセらに曲を提供してきたライアン・テダーと組んだ、メロディラインの美しい“ボンファイアー・ハート”がファーストシングルとしてイギリスで発表されたが、なんとその曲がファイル添付のスパムメールという意外な形で一般の人々にも送りつけられていたことが分かった。
そのメールを受け取った人の数は、驚くことに数百万人とのこと。もっとも、セレブの名が使用されたメールを開くことの危険性を多くの人々が知っているだけに、「迷惑メール」入りしなかったとしても「ごみ箱」行きが関の山。どれほどの人がその曲を聴いてくれたかは怪しいものである。
レーベルはこの件について事務上のアクシデントと釈明しており、本人もTwitterで「Oops! なんという失態だ」などと自嘲していたが、このメールの件名は“I’d like you to be the first to hear my new single.”、そして本文は“ニューアルバムから選んだこのファーストシングルは、愛や人生、恐怖や希望を歌ったもので、他でもないあなたに聴いてほしいのです”などととてもパーソナルな雰囲気であるため、業界には「宣伝して女性のハートをつかもうとする確信的犯行だ」という意見も多いようだ。
またメールを開いた側については、「いいアイデアだわ」と喜んだファンがいる一方で、「突然このようなものを送りつけられるなんて気持ち悪い。私のアドレスをどこで?」と不快感を示す人も。いずれにせよ「アクシデントではないと感じた」との意見が多いもようだ。“ユア・ビューティフル”を超えるような大ヒット曲があとひとつ欲しいブラントである。彼の気持ちを思えば、やはりアクシデントではないような…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)