「とても優しいナイスガイ」と評判の歌手ブルーノ・マーズ（27）にも、どうしても我慢できないファンの行動があるようだ。

「実はすごく気性が荒い！」

そんな噂のちっとも聞こえてこない「Mr. Nice Guy」ことブルーノ・マーズが、ショーの最中に珍しくファンを叱責したという。

先日ニュージャージー州ニューアークの「Prudential Center」のステージに登場したブルーノは、大勢のオーディエンスが携帯電話で撮影ばかりしていることにイラッ。こんな風に声を荒らげてしまったのだ。

「なあ、俺たちの義務は君たち踊らせることなんだよ。」
「でもショーを撮影しながら、踊ったりできないだろう？」

さらにブルーノはこうも大声で続け、激しい苛立ちをあらわにした。

「だからもう携帯電話を下ろせよ!!」

懸命にパフォーマンスをするアーティストたちにとって、その姿を最初から最後まで携帯電話で撮影されることは決して嬉しいものではない。

「せっかくショーに来たんだから、撮影に夢中にならず音楽とパフォーマンスを思い切り楽しんでほしい」と切に願うブルーノは、かつて以下のようにその考えを語ったことがある。

「ショーに行くだろう。するとみんながカメラを持っているわけ。それでは踊れないし、撮影だってうまくできやしない。楽しい時間をあんなふうに過ごすなんて。昔はカメラを持ってショー会場に行こうものなら、追い出されていたものさ。」

時代は変わったとはいえ、ブルーノを含むアーティストたちのイライラは募るばかり。だが「夢にまで見た瞬間を記録して帰りたい」というファンは、残念なことにいなくならないだろう。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）