17日、東京・六本木で映画『凶悪』の試写会が行われた。試写前のトークショーには主演の山田孝之、白石和彌監督らが登場。この日のプレゼンターである映画監督の三池崇史氏から、普段あまり語られることのない俳優・山田孝之の素顔について貴重なトークが展開された。

港区六本木のビルボードライブ東京にて、【三池崇史監督 presents大人だけの空間】と題して開催された映画『凶悪』のトークショー付プレミア試写会。会場に集まった200人の観客はおよそ1万人の応募から選ばれた幸運な人たちだ。登壇した山田孝之（29）、白石和彌監督（38）、三池崇史監督（52）の3人はそれぞれ好きな酒を楽しみ、たばこをくゆらせながら、映画『凶悪』撮影時のエピソードや昨今の映画制作への思いを語った。

山田はかなりの酒好きと見え、三池監督曰く「（山田は）前の晩に酒をのんで、そのまま（現場に来て）ふわーっと撮影して帰っていく感じ」と明かした。『凶悪』での役作りについては撮影期間が「3週間ちょっとしかなかった」にもかかわらず、山田演じる藤井の劇中での気持ちの変化が激しく、段階を作って細かな作業が求められたという。一方、本作で共演したリリー・フランキー、ピエール瀧らについては、「衝撃だった」「ふざけてるのかと思った」「普通役者が絶対しない間の取り方」と“異業種交流”を楽しんだ模様だ。

わずか30分のトークショーの間に、各自好き好きにタバコを吸い杯を重ねる様子は、周囲に観客などおらず、3人が普通にバーで語らう姿をイメージさせた。ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』『WATER BOYS』などで高校生役を好演した山田孝之のすっかり大人の男性に成長した姿に、驚きと戸惑いを感じたこの日のトークショーであった。

映画『凶悪』は9月21日（土）新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
（TechinsightJapan編集部　村上あい）