共通の興味、関心を持つユーザー同士で交流を楽しむことができるコミュニティサービス「LINE cafe」。台湾では、このLINE cafeに「美脚フェチ」カフェなるものが存在し、多数の女性が盗撮被害に遭っている。このたび警察が捜査に乗り出すことを公表した。

『蘋果日報』が報じたところでは、現在台湾のLINE cafeに存在する「美脚フェチ」をテーマにしたコミュニティは4つ。合計すると2,100人を超えるユーザーが参加しており、その範囲は台湾全土に広がっている。

コミュニティの設立当初はカメラによる盗撮画像が主だったが、最近はスマートフォンで撮影されたものが目立ち、動画を撮影したサイトへのリンクも投稿されている。警察の調べによれば、美脚フェチたちの行為は徐々に大胆になってきており、女性のあとをつけて撮影したり、女性が察するほどに接近することもある。また、異なるユーザーが同じ時間に同じ地点で撮影した画像が投稿されることもあり、コミュニティでは盗撮の巧妙さも話題になっている。

警察によれば、盗撮場所は地下鉄の駅周辺が最も多く、列車内や駅のホーム、エスカレーター、バス停などが危険だという。次に多いのは交差点や歩道で、このほかファストフード店やコンビニでの被害も見られる。中にはコンビニ店員のユーザーもおり、カウンターに盗撮カメラが設置されているケースもあった。

エスカレートする盗撮行為を受けて、このたび警察は本格的な捜査に乗り出すことを明らかにした。なお女性の下着を盗撮しネット上に公開した場合、「妨害秘密罪」で5年以下の懲役が科せられる。
（TechinsightJapan編集部　片倉愛）