パパになると人間はやはり変わるもの? エゴの強い人間と言われたカニエ・ウェストも、可愛い赤ちゃんの誕生にすっかりマイルドになってしまった? 答えはノー。最新インタビューでもカニエはやはりカニエ。「エゴが売り物」と豪語する男に変化はなかった。
デザイナーとしてヨーロッパでの仕事を順調にこなし、キム・カーダシアンとの間には女の子が誕生。ラッパーとしても新作『Yeezus』をリリースしたばかりで、気分はもう絶好調というカニエ・ウェスト(36)。これまでは自意識過剰なオレ俺発言で物議を醸すことも多かったカニエだが、このタイミングで女性ファッション誌『W』のインタビューを受けるとあれば、かつてないマイルドな面を見せるのではないかとも期待された。しかし彼は相変わらずであった。興味深いところをお伝えしてみたい。
■デザイナーとして新参者扱いされるとイライラ
「デザイナーの中に、“よそ見をせず私のショーを見に来なさい”みたいなことを言ってくる人間がいるわけよ。世の中には何かを教えてくれる色々なものがあって、俺が世界に向けて発信できることもいっぱいある。俺からそんなチャンスを奪い取る権利なんてそいつにはない。どこで何をしようと俺の勝手だと言ってやりたくて、“I Am a God”って曲を書いたんだ。」
■“I Am a God”という曲名には「怖いもの知らず」との批判も
「俺は今を生きるNo.1ロックスターさ。アクセル・ローズにジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックスとくればお次はカニエ・ウェスト様よ。」
■リアリティ番組『Keeping Up with the Kardashians』への出演
「ああ、もう単純に愛ゆえのことさ。愛がすべて、愛ひとつで出るわけよ。だって愛はブランディング力、クールさ、人々に感動を与える力なんかよりずっと大事なものだと思う。真実の愛に目覚めるってこういうフィーリングなんだろうね。」
■エゴな人間と呼ばれることについて
「確かにそうかもしれない。でもこの性格を治そうとは思わないな。だって俺はお前たちみたいなアホと違って才能に溢れているんだ。常に最高の何かを作り上げる仕事をしているわけ。奮起させてくれるドラッグが俺にも必要で、それがエゴさ。俺にとってエゴはドラッグみたいなものだね。」
以上、抜粋でお伝えしてみた。こんな男は傍目で見ている分には豪快で楽しいが、もしも自分の家族にいたらと思うとちょっとタイヘンという印象も。ただし、これだけアーティストがドラッグでダメになっている現代ミュージック・シーンである。“エゴが俺のドラッグ。それによって奮起する”という言葉だけは、迷言とせず名言としてみたい。また家族ができたことにより珍しく「愛」を連発させたカニエ。これからはファミリーマンとしての姿もアピールしてほしいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)