イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】カニエ・ウェスト、“次のキング・オブ・ポップはオレだろ”豪語で大反響。

ラッパーは喋るのが身上、音楽雑誌の特集記事やメディアのインタビューで、ついカッコつけて喋ってしまうことはよくある。だが、毎回のように波紋を広げ、アンチを増やしてしまうのがカニエ・ウェストの痛さである。先日、またもやTVでビッグ発言を放ってしまい、それが反響を呼んでいる。

故マイケル・ジャクソンが “キング・オブ・ポップ” と呼ばれたことに、異論を唱える人はまずいない。そして、“ポスト・マイケルは誰?” と尋ねるアンケートがあっても、複数のスターの名が登場し、票が割れてしまっているようだ。

暴力や暴言を見せることのない穏やかな人物であったマイケルは、ファンを大切にし、世界平和を祈り、慈善活動にも尽力した。 “キング・オブ・ポップ” を目指す人物に求められるものがあまりにも大きいことも追随を許さない一因、これだからマイケルが最後のスーパースターと呼ばれてしまうのであろう。

だがそこに、自らポスト・マイケルの名乗りを上げたのが、ラッパーで音楽プロデューサーのカニエ・ウェストである。少し前に「Scrape TV」に出演した際、カニエはこのように話した。

「皆がマイケルを愛し、尊敬するのは素晴らしいね。でも時代は変わる。マイケルの死は悲しいけれど、それによって新たな “キング・オブ・ポップ” に道が開かれたとも言えるんだ。最初はエルビス、続いてマイケル、そして今は21世紀。カニエの時代が来たってことさ。キングの座に就く人間を考える時、セールスでも実力でも誰もオレにかなわない。オレこそ次の “キング・オブ・ポップ” さ。」

この発言は、当然のように大変な反響を呼んでしまったが、これについて31日、カニエは自身のブログにこう綴っている。

「ラジオをたまたま聴いていたら、新しいキング・オブ・ポップにオレがなるとテレビで喋ったとかいう話題になっているんだよね。そんな失礼なことを言うわけないじゃないか。伝説のアイコン、素晴らしいアイドルの死に、オレはそんな好き放題しゃべってなんかいないからね。」

「何を信じればいいんだよ。不特定の人間が書いたインターネットの文章も人は鵜呑みにしちゃうだろう?そんなの怖いね。もう新聞も雑誌もTVもプロモーションも、何もかもイヤだね。名声ももうたくさん。名声なんて医師の警告が書かれていないタバコみたいなもの。マイケルだってそれでダメになったんだ。名声のために人は自分自身を食い物にし、ボロボロになるまで追いつめてしまうんだ。」

「オレの名前が登場する話や文章には、いつだってそんな風にウソが並べられるんだろうな。これはきっと今後も続く気がするよ。でもオレがあれこれ弁明するのは、もうこれが最後だと思って欲しい。終わり!」

特にテレビで話したことは視聴者が証人であり、映像データも残っているため、言った、言わないでモメることなど普通はあり得ない。メディアを利用して様々な自己主張を繰り返し、自己顕示欲が強いと言われているカニエのこと、この機会に、上手にメディアと付き合っていく方法を覚えるしかないであろう。

カニエの発言について、実は「JumpOff-TV」が面白いものを作成してYouTubeにアップしている。マイケルとカニエの二人を左右にならべ、セールス、ファッション・ライン、Googleヒット数、次から次へと数値で比較するが、特に面白いのが両者のダンス・テクニックの比較、3分間ほどお時間の許される方はこちらも是非どうぞ。

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)