イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】パリスちゃんには辛すぎたFacebook。最愛の父マイケルの疑惑に満ちた人生も原因。

今月5日未明に自殺未遂を起こしたパリス・ジャクソンちゃんについて、彼女がFacebookにおける冷酷な人々の言葉に深く傷つき、しかもそれに反論しているうちに精神的にどんどん追い詰められていったことが分かってきた。

ティーンにとって、共通の趣味や楽しい話題を分かち合う大好きな仲間とのSNSはとても魅力的なものであろう。だが批判や誹謗中傷の言葉が飛び交うようになったら、その時点できっぱりとシャットダウンする勇気も必要ではないだろうか。

今月5日、大量の解熱鎮痛薬を服用して手首を切り、自殺を図ったために病院に救急搬送されたパリス・ジャクソンちゃん(15)。学校でのイジメとSNSにおける誹謗中傷が二大原因とも言われている。彼女に対してTwitterでつぶやかれた言葉の数々をこちらでもお伝えしていたが、特に「あんたの性格が悪いからパパは死んだんだよ」、「お前のパパは幼い男の子の体に触っていたの?」といった最愛の父マイケルにからめた辛辣な言葉は、彼女の心に鋭く突き刺さったはずだ。

最初のうちは誰もがパリスちゃんに親切であった。人々の励ましに勇気づけられながら楽しい話題に心をはずませることで、父を亡くした悲しみもうまく紛れていたと思われるパリスちゃん。しかし、いつまでも優しい言葉ばかりが続くわけもないSNSの世界。人々は時に言葉に冷酷さを込めることがあるのだ。

Twitterばかりではないと芸能情報サイト『TMZ』。彼らは今、パリスちゃんの家族と親しい人物の証言をもとに、“彼女はFacebookにのめり込み、そこで潰されてしまった”と伝えている。そこには児童性的虐待疑惑をかけられ、謎に満ちた私生活を送ったマイケル・ジャクソンという人物に関する揶揄の言葉が大量に並んでおり、これがパリスちゃんをひどく傷つけたと話す。

「Facebookのページを開くと書き込まれた内容を見てふさぎ込んでしまうパリスの様子に、家族は何度もアカウントを閉じるよう説得してきたのですが、結局やめませんでした。」

Facebookの定めた“13歳以上のユーザーに関しては、そのアカウントを家族が勝手に閉鎖することはできない”という規定にひたすらイライラを募らせているパリスちゃんの家族。退院後に再びSNSにのめりこめば、またそこで傷ついて強い「うつ」を発症する。この繰り返しを恐れているそうだ。

またパリスちゃんが、Tumblr(タンブラー)に自傷、死、自殺をイメージした衝撃的な画像を大量に残していたこと、そして手首の傷もいわゆる「ためらい傷」のレベルではなくかなり深いものであったことなども明らかになってきた。彼女は本当に死への願望にとりつかれていたのだ。

あと数か月間にわたり精神面での治療が必要といわれるパリスちゃんだが、彼女にはどうかSNSの世界に潜んでいる危険性に気づいて欲しい。大人ですらそこで展開される誹謗中傷に負けて自殺することがあるのだ。あくまでも人生が楽しい時に軽いノリで参加すべきもので、悩みを抱えている時にはどうか慎重に。また心を支配されるほどその世界に深く依存する、これだけは避けたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)