ドラマ『家族ゲーム』第9話で、北原里英演じる女子高生・最上飛鳥が彼氏の沼田慎一(神木隆之介)からソファーに押し倒されるシーンが流れた。感情的になった慎一から強引に関係を迫られながら、必死に抵抗する飛鳥の迫真の演技がファンの間でも話題になっている。
沼田家の家族関係を崩壊させ、姿をくらました家庭教師の吉本荒野(櫻井翔)。彼は沼田家の長男・慎一が優等生を演じるストレスから万引きする現場を撮った写真を、ガールフレンドの最上飛鳥に渡していた。前回までの展開では慎一が立花真希に好意を抱いたことから、飛鳥も彼を見限って万引き現場の写真を高校の先生に渡すかに思えたのだ。
ところが6月12日に放送された第9話では、意外な展開となった。高校を辞めた慎一を心配して飛鳥は彼の自宅を訪れる。家族崩壊した夜の出来事で家具は叩き壊され、壁にはペンキで落書きされた凄惨な状況だ。それでも飛鳥は慎一を信じて、彼と2人きりでリビングのソファーに腰を下ろす。
「なぜ、万引きの写真を先生に渡さなかったのか?」と慎一から尋ねられた彼女は、「渡すわけないじゃん! 好きなんだから」と答えて「吉本も私が渡さないって分かってたんだと思う」と話し出した。飛鳥は吉本がその写真を見せても彼女がまだ慎一を好きでいられるか、慎一の暴走を止めてやれるかを確かめようとしたと憶測するのだ。
しかし慎一は「違う!」と否定する。それでも彼女は「吉本には吉本の考えがあったのよ」と続けるが、「お前は騙されているんだよ!」と慎一もはねつける。吉本を疑うどころか憎みさえする彼は、飛鳥の話に耳を貸そうとはしないのだ。そんな彼の本心をつくかのように飛鳥が「認めたくないだけでしょ? 吉本のことを!」と言ったことで、慎一の感情が爆発した。
飛鳥をソファーに押し倒した慎一は、強引にキスをしようとする。さらに彼女の制服のブラウスやスカートを脱がそうとするが、飛鳥は必死に抵抗してソファーから転がり落ちて事なきを得るのだ。
そこへ、父親の沼田一茂(板尾創路)が帰宅して「何やってんだ」と声をかけると、居たたまれない慎一は外へ飛び出す。飛鳥は床に座って放心状態となっていた。
最上飛鳥を演じる北原里英にとって、今回のシーンは慎一とのやり取りでの感情表現が難しいセリフや、押し倒されて必死に抵抗する迫真の演技といい、今作で最大の見せ場といえそうだ。そんな北原の熱演を見たファンから、彼女のブログ『さんじのおやつ』にもコメントが寄せられている。
「きたりえ、なかなか演技いいねぇ~! 思わず、あぶないって叫んだぞ」、「『慎一、飛鳥ちゃんに何してんねん!』って思いながら腰抜かして見てました。里英ちゃんの迫真の演技に圧倒された」、「ハラハラドキドキするシーンだった」と手に汗握ったようである。
「ファンとしては目を背けたくなってしまいましたが、女優としてすごく頑張ったね」、「どきどきしたけど、里英ちゃんが女優として頑張っているなぁと思いました」と女優として成長する姿を見守ってもらえるのは、北原里英にとって心強いことだろう。
『家族ゲーム』は次回、6月19日で最終回となる。「呼ばれてないのにじゃじゃじゃじゃ~ん!」と戻ってきた吉本荒野によって、崩壊した沼田家が現在の状況からどうなるのか全く予想もつかない。そんな中で慎一と飛鳥の関係が描かれるのかさえ分からないが、「このまま終わったら飛鳥ちゃんが可哀想過ぎる」、「飛鳥ちゃんにも救いのシーンがあることを切に願っています」というファンの声に共感する人は多いはずだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)