。写真は『TOKYO IRIE CONNECTION 2013』より。撮影: TechinsightJapan編集部)
“体ものまね”でプチブレイク中のお笑いトリオ・ロバートの秋山竜次(34)。肩幅が広く逞しい体つきを舞台で披露し健康そのものに見えるが、実は幼い頃から気管支喘息を患い、成人になった今でも自己管理しながら生活し症状を落ち着かせているそうだ。
5月10日深夜に放送された『祇園笑者』(読売テレビ)に出演したロバート・秋山と漫才コンビ・笑い飯の西田幸治(38)。あまり交流が無かった2人だが、トークを続けていくうちにお互い子ども時代に喘息の発作に悩まされていたという共通点が見つかった。
当時は辛かったと思われる小学生時代の喘息にまつわる思い出を、お笑い芸人らしく秋山はユーモアを交えながら、詳細に話してくれた。
最初は小学校の修学旅行の話である。喘息の発作を抑えるために「旅行先ではしゃぐな」と親から言い渡されていても、この頃の男の子にとって守るのは難しい。宿泊先の部屋で修学旅行のお決まり“枕投げ”が始まり、秋山も参加して楽しんでいた。しかし途中で「ヒューヒュー」と呼吸が苦しくなり、体調を崩してしまう。翌日も体調が悪かった秋山はバスの中で嘔吐してしまい、旅行のために着てきた一張羅の服が汚れてしまった。その後は体操服で過ごすことになり、気分は晴れなかったのだろう。「その時の集合写真、自分だけ体操服でさ」と笑う彼の表情は、珍しく冴えない。
秋山の親は、喘息に苦しむ我が子を軽快させたかったのだろう。彼は小学生の頃、喘息の子どもたちが集まるキャンプに参加したことがあったそうだ。空気のキレイな山に登って、運動や乾布摩擦をしたりして体を鍛える。夕食は自然の中でバーベキューという理想的なキャンプだ。そして夜も更け、テントで就寝することとなった。だが真夜中にトイレに行った秋山は、驚いてしまう。沢山のテントの中から、「ヒューヒュー」という喘鳴といわれる呼吸音が聞こえていた。秋山によると夜間に喘息の発作が多いので、枕はとても大事であるそうだ。しかし主催者側がキャンプに用意した枕は、彼が見たこともない固いものだったという。「枕が替わったことで、みんなの呼吸がおかしくなった」と話す秋山は、当時小学生ながらその異様な光景を落ち着いて観察していたのだ。
親には喘息の発作が起こったところを見せたくなかったと話す秋山。水泳を習わせてくれたり、前述のようなキャンプに参加させてくれたりと、自分のために親が一生懸命になってくれているのを分かっていたからであろう。天才コント師と称される彼の鋭い観察眼と豊かな感性は、やはり幼い頃から備わっていたのである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)