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ハンガリー西部ヴァシュ県の村で、65歳の男性が2頭のロバに襲われ死亡する事件が発生した。何故このような悲劇が起きたのか。現在、解明に向けて調査が続けられている。
『Bors Online』の15日付の記事によると、この男性は別荘で週末を過ごすため、ヴァシュ県magyarszecsodi村郊外の道をバイクで走っていた。途中にある農園のそばを通りかかった時、そこで飼われていたロバ2頭が突然男性の前に立ちふさがり、男性の体をバイクから引きずりおろし、噛むなどして襲いかかった。ロバの持ち主である農園所持者が、路上で倒れている男性の姿を発見し警察に通報したが、既に死亡していた。
警察の調査に携わった獣医師は当初、襲ったのは大型犬だと考えていたものの、調査が進むにつれロバの襲撃が原因であると断定するに至った。ロバの身柄は所有者から獣医局に引き渡され、厳重に隔離されている。
同様の事件はハンガリーでは前例がなく、詳しい原因は明らかとなっていない。だが同獣医師は、男性が運転していたバイクが自分たちのテリトリーに侵入してくるとロバが勘違いをし、これが引き金となって男性を襲ったのではないかと推測している。
死亡した男性の娘によると、男性は週末になるとバイクにまたがり、事件の発生したこの道を通り別荘に向かうという生活を30年もの間続けていた。一方の農園所有者は、数年前にロバを含めた動物たちと共にこの地に移ってきたばかりであった。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)