赤ちゃんポストに託された女児、扉を開けた消防士が“運命”を感じて養子に(米…
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台北市の高級ホテルで女性客が自殺を図る事件が起き、救護員をホテル内に立ち入らせず搬送を遅らせたことに対して、救護員らがホテルを公務執行妨害で訴えた。
『蘋果日報』によれば先月末、台北市の信義区にあるWホテルの客室で、女性客が薬を飲んで自殺を図った。直前に女性と連絡をとっていた恋人が様子がおかしいことに気付き、警察に通報。警察が携帯電話のGPS機能から信義区の阪急デパート一帯にいることを突き止め、関連業者に協力を求めた。まもなくWホテルから女性が宿泊しているとの連絡があり、救護員2名が救助に向かった。
ところが救護員がホテルに到着すると、ホテル側は救急車をホテル脇に移動するよう要求。さらに警備員が「ホテル側ですでに対応している」と入口を塞ぎ、救護員らを立ち入らせなかった。その間ホテル側は無線機で救護員らと連絡を取っていたが、「それほど重症ではない」と伝えていたという。しかし8分後、車椅子で運ばれてきた女性は昏睡状態だった。すぐに病院へ搬送され、女性は一命を取り留めたということだ。
救護員らは、ホテル側が女性を入口まで運んだ際、服用したと思われる薬も持たず病院まで同行するものもいなかったと話し、ホテルが故意に救護活動を妨害したと訴えた。これに対してホテル責任者は、「お客様のプライバシー保護が第一」、「ホテル内の救護スタッフは資格所持者であり、消防局に対しても最大限の協力をした」とコメントしている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)