こちらでも2年近く前にお伝えしていた、セレーナ・ゴメスが若者に人気のスポーツブランドから香水を発表するという話。その後あまり話題に上ることはなく、売れ行きはどうやら不振であった様子。なんと訴訟問題に発展していたことが分かった。
2011年7月のこと、スケートボードやサーフボードを広く展開しているスポーツブランドの『Adrenalina』が、歌姫セレーナ・ゴメスの名で新しい香水を販売するというライセンス契約を発表した。
同社は商品開発に大変な時間とコストをかけ、マーケティングにも2億円ほどを投じるなど、勝負を賭けたその香水は2012年に発売となった。しかしセールスは振るわず、原因はセレーナ・ゴメスのプロモーション不足にあるとみた同社は、このほど彼女にその損害賠償を求める訴えを起こした。
「セレーナはプロモーションに一切協力してくれなかった」と激怒している『Adrenalina』社。一方でセレーナの弁護士は、芸能情報サイト『TMZ』の取材に「意味のない裁判になるでしょう。セレーナはまもなく逆提訴します。とんでもなく痛い目にあうのはあちらでしょう」と強気の姿勢をみせた。
ライセンス契約をしたら、セレブがその商品のプロモーションにあたるのは当然と考えるメーカー。しかし、愛用しているからと自ら広告塔を買って出たのであればいざ知らず、多忙なセレブは“名前を貸しただけ”と思っているケースも多い。今回の件もこうした温度差が原因であろう。裁判に持ち込まれた場合は、契約の段階でプロモーションに関する取り決めがどこまでなされたのかに焦点が集まりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)