パリス・ヒルトンが、これまでモデルとして契約して来たヘア・ケア、スタイリング製品のメーカー、「Hair Tech International」社から訴えられた。その損害賠償請求額はなんと約30億円。いったい何が起きたのか。

ビバリーヒルズに本拠地を置く同社は2007年、広告モデルとして契約を交わしたパリスに3億円ちょっとのギャラを支払った。その公式ウェブサイトは現在もこの通り、全面的にパリスを強調し、とにかくパリスの人気に依存している様子だ。

だがテレビや雑誌などに登場するパリスは、同社のエクステをさっぱり着けていないどころか、2008年春にはライバルであるサリー・ビューティー・サプライ社とのコラボによるエクステンションも発表した。

また2007年には、DUIにより刑務所生活を少しばかり送っていたパリス。同社はモデル契約して間もなかったその時期に、プロモーション・イベントやパーティにどんどん顔を出してもらうことを期待したが、当てが外れてしまったわけだ。

合わせて売り上げも芳しくなかったことに腹を立て、Hair Tech International社はこの度LA郡上級裁判所にて、30億円ほどの損害賠償をパリスに求めたいとする訴えを起こした次第だ。

同社は “詐欺のようなものだ” としてカンカンだが、3億円のギャラの価値も、30億円を損害賠償請求されることの苦しみも分からず、プロ意識も乏しいパリスとモデル契約を結ぶこと自体が、リスキーだったようにも思えるのだが…。

画像はhairtech.comより。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）