2009年に50歳で急逝した“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソン。そんな彼と親しくしていた男性が、「実父の暴力を思い出しマイケルがむせび泣いたことがあった」と告白した。
2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンと「性的関係を持っていた」と告白したことのある友人ジェイソン・ファイファー氏(Jason Pfeiffer)が、このたび芸能サイト『Radar Online』の取材に応じ、マイケルと交わしたという衝撃的な会話の内容を明かした。ファイファー氏によると、「マイケルは自身をスターに育てあげた実父ジョーさんに対し非常に複雑な気持ちを抱いていた」とのこと。同氏はある日の会話を、以下のように振り返っている。
「マイケルと僕は、家族についてとてもエモーショナルな会話を交わしたことがあります。」
「マイケルは父親に背中をムチで打ちつけられたこと、数々の虐待行為を受けたことを語りながら、涙を流していました。」
「自分の子供時代を堪え難いものにした父親を許せないといった口ぶりだったのです。」
だがファイファー氏によると、マイケルの父親に対する考え方は突然変わることも珍しくなかったそうだ。そのような心の変化は「マイケルが使っていた強力な鎮痛剤のせいだったのかも…」とも言う同氏は、こう続けている。
「あるとき、僕たちはマイケルの父親ジョーさんの話をしていました。その時ジョーさん本人からマイケルの携帯に電話がかかってきたのですが、彼は落ち着いて礼儀正しくジョーさんと話していました。僕に対して話していた内容など、全て忘れてしまっていたのです。あれは本当に奇妙でしたよ。」
そのジョーさんが非常に厳しい父親だったことはマイケルも生前口にしていたが、ジョーさん本人もそれを否定はしていない。マイケルの死後に行われたインタビューで、ジョーさんは「後悔はしていない。あの躾があったおかげで子供たちは刑務所に行くような人間にならなかったし、立派でいられた」と発言しているのだ。
父ジョーさんの願い通りマイケルをはじめとする子供たちはショービズの世界で成功したが、その心には癒えぬ大きな傷が残ってしまったようだ。マイケルは子供たちをとても大事に育てていたというが、それはあまりにも辛い子供時代を過ごした反動であったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)