気性が荒く、血気盛んなことで知られてきた俳優のショーン・ペン。今でこそ正義感による各種抗議活動でそれが活かされているが、若いころは元妻マドンナも苦労したほど喧嘩っ早かった。そのあたりがどうやら彼の息子にも伝染していた様子。『TMZ』が衝撃的な映像を公開した。
映画『ミスティック・リバー』と『ミルク』でアカデミー主演男優賞を獲得している実力派俳優のショーン・ペン(52)。映画監督としても活躍しており、また2010年1月の大地震で大変な被害をこうむったハイチの救済に尽力した通り、慈善活動家としてもかなり有名である。
だが、数年前までのショーンは大した暴れん坊であった。マドンナとの4年間の結婚生活においては家庭内暴力があったと言われ、1987年には飲酒運転および暴行の罪で6か月の実刑判決をくらい、2009年には突然カメラマンに襲いかかり執拗にパンチやキックを浴びせ3年間の保護観察処分となっていた。
そんなショーンの血を分けた19歳の息子、ホッパー・ジャック。母は女優のロビン・ライトである。悪いところはやけに親に似るものだが、ビバリーヒルズで26日、芸能情報サイト『TMZ』がその息子の粗暴なふるまいを見事に捉えてしまった。
付近に車を停め、紺のジャージーにキャップという姿でとあるビルに入って行くショーン。軽く声をかけながら彼の様子を撮影したアフリカン系の男性パパラッチ。ほんの短い距離であり、特に衝突も生じていない。しかしその少し後、父親に続いたホッパー・ジャックは、「なんだこの野郎」などと言いながらその大柄なパパラッチに体当たりしてみせた。
「オレを殺す気か。冗談じゃねぇ、このガキ!」と怒るパパラッチ。ホッパー・ジャックはそれに振り向き、大声で「ホモ野郎が、ふざけんなよ。黙れ!」と言い放ってビルのエレベーターに消えていった。これ以上の卑語付きで汚く吠えるわ、中指は立てるわ、彼が異常に興奮していることがよく分かる。
たまたま通りかかって騒動に気づいた警察官に声をかけられるも、そのパパラッチは「ただのくだらない口喧嘩です」と説明。突き飛ばされた、あるいは仕事の邪魔をされたといった被害を訴えることはせず、ひたすら父親譲りの気性の荒さだと呆れていたそうだ。その後ホッパー・ジャックは『TMZ』にこう釈明している。
「知らない人たちに話しかけられて、攻撃に身構える動物的な本能が過敏に働いてしまったんだ。だから大目に見てくれとは言えないけれどね。汚い言葉を連発させたことはすごく後悔しているよ。」
少しばかり反省しているホッパー・ジャック。だが丸腰の人間に対して「動物的な本能が働き身構えてしまった」と暴力行為を正当化しているうちは、また同じことを繰り返しかねない。汚名を返上しようと頑張っている父親のためにも、息子にはバイオレンスとは縁のない生き方をして頂きたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)