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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「悟空はこんな奴じゃない!」“ドラゴンボールZ 神と神”で野沢雅子が新たなレジェンド。

劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』の細田雅弘監督が、テレビ番組で今作の見どころを語った。原作者の鳥山明氏がシナリオから関わった強みとそれに応える監督の苦労や、声優の野沢雅子の並々ならぬ意気込みなどが明かされた。

『ドラゴンボールZ 神と神』が公開される3月30日の前日、29日に放送されたテレビ『サキよみ ジャンBANG!』に細田雅弘監督が登場した。監督は、今作はシナリオから鳥山明氏が全面協力してくれたので細かい部分でも見どころが多いという。

たとえば、孫悟空を育てた亀仙人だ。物語の展開と共に存在感が薄れた亀仙人だが、トレードマークのサングラスやアロハシャツを着るなどおしゃれな一面がある。今回はクロックスを履いて、さりげなく足元をおしゃれにしているそうだ。監督は「他にも鳥山先生がキャラクターの衣装を新しくデザインしている」と明かしており、ファンはチェックしておきたいポイントだ。

ドラゴンボールで孫悟空と並ぶ人気を誇るのがベジータだが、今回は“中間管理職的な立ち位置”になる場面があるらしい。強敵・破壊神ビルスの傍にいる謎の男、ウイスを演じる声優の森田成一は「泣きますね」とそのベジータの姿を語る。さすがにネタバレは避けられたが、監督は「僕たち、制作サイドではあそこまでの演出はできない。鳥山先生がバックにいる強みですね」と自信を見せていた。

一方で鳥山氏が関わることによる苦労も大きかったようだ。鳥山氏のシナリオをできるだけ再現しようと絵コンテに力が入るあまり、120分にも膨れ上がったのだ。監督は「おもしろさは保って、尺を調整して80分にまとめるのは苦労した」と裏話を明かす。

そして、主人公の孫悟空とその息子の孫悟飯に孫悟天という3人の声優を務めるのが野沢雅子だ。森田成一は「声優界では、野沢雅子さんクラスになると“レジェンド”という冠が名前につくんですよ」とその存在感を表現する。

細田監督は、その野沢が今回の作品には並々ならぬ思いで取り組んだことを実感したそうだ。「あるシーンで、野沢さんに芝居をつけていただき、収録もOKを出したんです」と監督は当時を振り返る。ところが休憩時間に野沢が「悟空はこんな奴じゃない!」と録り直しを申し出たのである。しかも1度目の録り直しも納得せずに、2度も録り直すこだわりを見せたという。

レポートした番組レギュラーのアメリカザリガニは、そのエピソードを聞いて「レジェンド過ぎて、鳥山先生を超えてるじゃないですか!」と驚いていた。ドラゴンボールといえばやはり孫悟空の気合いが魅力のひとつだ。野沢がそこまで思い入れた『ドラゴンボールZ 神と神』の悟空が、どんな迫力を出しているかも大きな見どころだろう。

今回はおなじみの声優陣に加えて前述のウイス役を森田成一が、そして破壊神ビルスは山寺宏一が熱演している。ゲストとしてタレントの中川翔子が予言魚の声を務めることや、女子柔道ロンドン五輪金メダリストの松本薫選手が演じる白バイ女性隊員役にも注目しておきたい。『ドラゴンボールZ 神と神』は、細田雅弘監督ら制作サイドと豪華声優陣によるドラゴンボールの新たなレジェンドともいえる力作である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)