米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】スティーヴン・セガール、学校の警察官訓練にボランティア参加。(アリゾナ州)

米コネチカット州小学校で昨年12月、児童20名と職員が射殺されるあまりにも悲惨な銃乱射事件が起きたことを重く受け止め、アリゾナ州は各学校に銃を携帯した警察官を配置する方針を打ち出した。賛否両論ある中でその訓練が始まったが、そこにはなんとあのアクション俳優が…!?

クリスマスが待ち遠しい昨年12月、コネチカット州の小学校で突然起きた20歳の男による銃乱射事件には全米の人々が震撼した。児童と職員あわせて26名の尊い命が奪われ、全米各自治体の教育委員会にとって、学校での安全確保が何よりの緊急課題となっていた。

そのような中、“全米一のスゴ腕保安官”として知られるアリゾナ州マリコパ郡のジョー・アラピオ保安官は、州都であるフェニックス市の学校に銃を携帯した警察官を配置したいとし、自身がその指揮にあたると先に発表していた。2011年1月、ショッピングモールでやはり20代の男が銃を乱射させ、ガブリエル・ギフォーズ議員の頭部を撃ったほか6名を殺害し、12名に重傷を負わせるという事件が起きたアリゾナ州だけに、こうした事件には特に神経を尖らせているのだ。

このほど犯人は3人という設定で、いずれ学校に配置されることになる警察官を対象としたその訓練が行われたが、なんとそこにアクション俳優のスティーヴン・セガール(60)がボランティアで参加。合気道や空手に精通している彼は、昨年からテキサス州ハズペス郡の保安官となっていたが、今回の件でマリコパ郡のボランティア警護団にも登録していたこと、またニューメキシコ州やルイジアナ州でも保安官としての資格を有していることが分かった。

すでにアラピオ保安官は実際のパトロールにあたっており、PTAからは「面倒なことはごめんだ、矢面に立つのもごめんだと言う人ばかりのこの時代、彼の堂々たる姿には頭が下がる」といった称賛の声があがっている。州の法務長官もこれに賛同の立場をとっており、教師の銃の携帯を検討している他の郡もあるが、“アクションスターが交じっての訓練など馬鹿げている”と批判する議員もいるようだ。

悲しいことに、銃をもって銃を制するしかないのがアメリカの現状である。全米の教育委員会がアリゾナ州のその動きに注目しているといっても過言ではなく、訓練ではセガールも思わず気合が入ったに違いない。だがPTAの間では銃が存在する学校となること自体に不安が広がっており、依然としてこの件には賛否両論が飛び交っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)