エキセントリックな世界を展開するも、少年少女にもファンが多いことを自覚しているため、これまで暴言とはほとんど無縁であったレディー・ガガ(26)。ただし今回は別、自分を訴えた元アシスタントに関してはどうにも我慢がならなかったようだ。
2011年冬のこと、ジェニファー・オニールさんという40代の女性がNY州マンハッタン連邦裁判所にレディー・ガガを訴えた。彼女はかつてガガのアシスタントとして雇われており、7万5000ドルという年俸を受け取っていたものの実働は13か月間で7,168時間にも及び、激務を理由に40万ドル近くを追加で請求したいという内容であった。
オニールさんは、“The Monster Ball Tour 2010”でガガが見せた“生肉ドレス(写真)”の時のアシスタントであり、世界中を股にかけて活躍するガガのスケジュール管理やスイートルーム、プライベートジェットやヨット、食事の手配など日常生活におけるほとんどの世話を焼いていたと主張。思った通りに事が進まないとガガはひどく不機嫌になるため、オニールさんの緊張感は尋常ではなかったとしている。
あれから1年以上が過ぎ、いよいよ裁判の対策を講じなければならなくなったガガ。彼女はこのほど弁護士事務所にて6時間にも及ぶ尋問を受けたが、その中でオニールさんを「あの超男好きの尻軽オンナ、ほんとムカつく」ときわめて低質な言葉を用いて罵ったという情報が、『NYポスト』紙に漏れている。
「プライベートジェットで移動し、超高級ホテルのベッドで眠る身分を味わって、たいした働き者でもなかったくせに私からお金を取ろうとしている。私は自分のスタッフに対し、1日8時間以上の労働なんて絶対にさせていない」と苛立つガガ。またツアーになると彼女は約20のスーツケースや大きなバッグとともに移動するというが、オニールさんは昼の12時まで眠っており、ガガは連日自分でバッグの開閉や管理をしなければならなかった状況に困っていたそうだ。
ガガは「つまり人のために気持ち良く働くようなタイプではなく、この世を支配する女王はあなたではなく私、という態度だったのよ。あんな怠け者に超過勤務手当を支払うなんて冗談じゃない。ほんとイヤな女!」と締めくくったらしく、卑語を炸裂させて口角泡を飛ばしながらの説明には、弁護士もガガの怒りがハンパではないことを見て取ったに違いない。
「あなたのようなディーヴァの下で働くのはもうウンザリ」VS「私のようなトップセレブの下で働けて幸せだったでしょう」。2人の間は賃金支払い以外の点でもかなりこじれていたに違いない。これはハリウッドの業界関係者もおおいに注目する裁判となりそうである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)