19日、プロインタビュアー吉田豪がラジオ番組『たまむすび』に出演し、メインMCの赤江珠緒アナへインタビューを行った。赤江アナと言えば、2007年10月に情報番組『スーパーモーニング』での沢尻エリカとの涙の独占インタビューで話題になったこともある。吉田はこの件について鋭く切り込んだ。
19日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)でのことだ。赤江珠緒アナは、沢尻エリカとのインタビューについて「今だから話していいかな」と語り出した。
ことの発端は沢尻エリカが当時、主演映画『クローズド・ノート』の初日舞台挨拶における「別に」発言で騒ぎになったことから始まる。舞台挨拶後には『スーパーモーニング』(当時)の取材が予定されていたが、「別に」騒動直後のためかドタキャン。その後「その借りを返すため」と『スパモニ』独占というかたちで沢尻のインタビューが行われた。そのインタビュアーが赤江アナだった。
『スパモニ』独占のインタビューは、冒頭15分ほどまで赤江アナの質問に凛然とした態度で騒動について謝罪する沢尻がいた。しかしその後ナレーションで、「途中休憩を挟んで行われたインタビューはすでに2時間になろうとしている。そして最後の質問」と入った。『スパモニ』側は、撮影は終了に近い状態だったそうだ。しかし突如、沢尻のマネージャーが彼女を連れて30分ほど退室したのだ。戻ってきた途端に「もう一言、謝罪の言葉を聞き出して欲しい」とマネージャーから言われた赤江アナは、インタビューを再開する。しかし10分ほどの長い沈黙。そして沢尻は「(スタッフが言うように)私が今日話したことは伝わらなかったのでしょうか?」と逆質問をぶつけた。「あなたの思いは伝わりましたよ」と赤江アナが共感を示したところ、沢尻は堰を切ったように泣き出したという。
このインタビューに視聴者からは「突然の涙はおかしい」という指摘があったらしい。放送の関係上編集で短くしていたが、そこには10分間の沈黙の中で沢尻自身の心の葛藤があったのだ。
その後、米CNNが運営するサイト『CNNGo』で「“涙の謝罪”は演技」と伝えられ、それを受けて「赤江アナ、激怒!」とニュースにもなったが、当時について「怒ってないし、そういう(沢尻の葛藤している)面を見せてもらったのは間違いない」と赤江アナは振り返った。ちなみにそのサイトの翻訳そのものが間違っていたのでは?という説もある。
“「別に」騒動”に関して吉田は、映画の撮影秘話の資料に「エリカがスタッフに手作りのクッキーを配った」という記述があり、それについて様々なメディアから聞かれたうえに舞台挨拶でも同じ質問をされてウンザリしていたのではと推測する。
いずれにしても沢尻にインタビューを行ったことのある赤江アナや吉田が、彼女に対して好印象を持っているのが印象的であった。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)