毎日のように注意を促すニュースを目にしていても、あとを絶たない“振り込め詐欺被害”。その多くは高齢者であるようだが、若い年代の人たちも注意をしていないと被害に遭う。みなが知るあの芸人も騙されてしまった。
6日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)でのこと。水曜レギュラーの博多華丸・大吉の博多大吉が、後輩であるはんにゃの金田哲が“振り込め詐欺被害”にあったことを明かした。金田は昨年12月に放送された『見破れ!トリックハンター』(日本テレビ系)で、警視庁が公開している“振り込め詐欺”をもとに仕組まれたドッキリにもすっかり騙され、あやうく100万円を振り込んでしまうところであった。その直後のことである。金田は本当の詐欺被害者となってしまったのだ。
今回、金田が引っかかってしまったのは、携帯に“芸能事務所のマネージャー”を名乗る者から「“あるアイドル”の相談相手になって欲しい」という有名な詐欺メールだ。
金田はこのメールを受け取ると、「なんですか、これは?」と返信してしまった。その後“マネージャー”から“アイドル”の実名を明かされ、「相談に乗って欲しい」とそのアイドルと直接やりとりができるサイトへ誘われた。さらに「このやりとりを続けるには300ポイント(3000円)が必要」と、言われるがままに3000円を振り込んでしまったのだ。そのうえ「振り込んだ証拠を見せて欲しい」と言われ、振り込み明細の写メールまで送ってしまったのだという。その後、金田は「(このアイドルの)悩みを解決できない」と知り合いに電話で話したところで、やっとこれが詐欺だと知ることになったのだ。
このことを大吉は楽屋で金田から聞かされた。さすがにドッキリに引っかかった直後の事件だっただけに、口外しないで欲しいと金田も大吉に懇願したというが、大吉は「教訓にしてほしい」とあえてラジオで語る決意をしたのだ。しかし、事件はここで終わらない。「よかった。仲間がいた」と言ったのは金田の相方の川島章良。なんと川島も金田と同じ手口の詐欺に遭い、2000ポイントの請求から逃げ回っていたというのだ。
この手の詐欺は多く存在しており、迷惑メール相談センターのサイトでも「現時点ではサイトの業者が芸能人を名乗る“サクラ”を用いた証明はできず、支払ってしまったお金を取り戻すのは難しくなっているため、あやしいメールは簡単に信用しないようにしましょう」と注意を促している。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)