あの“ハリー・ポッター”少年の面影はどこへやら。23歳になった俳優ダニエル・ラドクリフの役者としての野心はさらに燃え上っているようだ。このほど初めてゲイの役に挑戦したラドクリフが、その時の感想を語ってくれた。
毎年ユタ州パークシティで開催される『サンダンス映画祭』。今年もついに始まったが、そこの「USドラマ・コンペティション」の部門に新鋭のジョン・クロキダス監督がメガホンをとり、俳優ダニエル・ラドクリフが出演したインディペンデント映画『Kill Your Darlings』が出品され、話題を呼んでいる。
この作品でラドクリフが黒ブチメガネをかけて演じたのは、『吠える』で知られるアレン・ギンズバーグ(1997年没)というアメリカのビート派詩人。ギンズバーグはゲイで作家や学友と次々と関係を深めていったとされ、ダンはそうした男同士による性的シーンの撮影を幾度にもわたりこなしたそうだ。共演俳優はジャック・ヒューストンやデイン・デハーン。珍しいところではエリザベス・オルセンも出演している。
その後「Grey Goose Blue Door」で同映画主催のパーティが開催され、ラドクリフはそこで「とにかく新しい経験ができたよ」と意気揚々と語った。また「信じられない話だろうけれど、僕たちは全部のセックスシーンを合わせても1時間半くらいで撮り終えているんだよ。まったくの速攻さ。監督がうまく導いてくれたし、恥ずかしいのなんのというヒマもなかったね」と苦笑している。
ただし、ベッドを共にする俳優とはよく打ち解け、親密な感情を抱いておくことが必要という自身もゲイである監督の考えにより、ラドクリフは「事前にしばらくその俳優と2人だけで楽しく過ごしてみた」と話しており、気分もそれなりに盛り上がった中で撮影はスムーズに進んだようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)