エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】向井理「笑っていれば人気出る」強要された20代。イケメン俳優が年齢を重ねることの残酷。

二枚目俳優の宿命といわれるのが、30歳を過ぎてから演じる役柄の幅が狭くなること。いつまでも爽やかな好青年のイメージが強すぎて、大人の30~40代男性を演じることが似合わないとされるからだ。来月で31歳になる人気俳優の向井理も、自分の“役者としての価値”を冷静に見ている。

「長身でイケメン。学生時代はサッカーに夢中、大学は遺伝子工学を専攻。そして料理も上手」となれば、向井理はまるで少女漫画でヒロインが恋する青年そのものではないか。おまけに子供の頃から乗馬を楽しんでいたそうで、馬にまたがる姿もタメ息が出るほど美しい。今までいた二枚目俳優の中でも、ここまで完璧な人も珍しいだろう。

その乗馬の様子をカメラの前で披露したのは、1月24日放送の『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)のコーナー“エンタ・ビュー”内でのことだ。30代になった今でも“爽やかイケメン”のイメージはそのままの向井だが、親しい友人からの彼の評価は全く違うらしい。

「サッカー部にいた時ケンカが始まるきっかけは大抵、自分だった」と、向井は明かした。学生時代の部活の友人からは“短気で荒っぽい”とも見られており、“爽やかイケメン”という彼の俳優イメージには首を傾げるという。

「あなたはニッコリ笑っていれば人気は得られるんだから」と、言われ続けた20代。周りの俳優としての評価と、本当の自分とのギャップに苦しみ、わざと笑顔を見せないようにしたこともあったそうだ。だが自分の役者としての価値を客観的に判断した時、向井は周囲から持たれているイメージを受け入れようと決めたのである。

しかし30歳になった今でも、持ち込まれるのは“爽やかイケメン”役が多いのだ。このままのイメージで年齢を重ねていけば、やがて行き詰まってしまうだろうことは向井も分かっている。「需要が無ければ、いくら好きでも続けられない仕事ですから」と彼はあくまでも冷静に語っていた。

二枚目俳優の草刈正雄(60)も年齢を重ねて若い頃よりも容姿が衰えると、全く仕事が無くなった時期があったという。最近になってやっと年齢に合った役者の仕事が増え、俳優以外の仕事でも活躍できるようになったのだ。その草刈が27歳の時、大女優の沢村貞子から言われたのが、「あなたは見てくれが良いからね。人の二倍三倍と腕が達者にならなきゃダメよ」というもの。今の向井もきっと同じ言葉を自分に向けて発しているはずだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)