昨年、窃盗の罪で懲役9ヶ月の判決を受けたが刑に服さず、3人の子供を連れて約半年にわたり逃亡生活を送っていた男（30歳）が、21日、潜伏先の自宅で逮捕された。男の自宅を家宅捜索した際、3人の子供たちは「（お父さんは）いないよ！ いないよ！」と口を揃えて否定したが、目は嘘をつけずに父親の隠れ場所を示し、逮捕に至ったという。

『蘋果日報』が報じたところでは、警察の調べに対し男は、「子供を残して刑務所に入るのは心配だった」と供述したということだ。男には、7歳、5歳、2歳の子供がおり、離婚後ひとりで育てていた。判決が確定した後、男の交際相手の女性が3人の子供の面倒をみることになっていたが、近年台湾では、親の服役中に子供が同居人からひどい虐待を受ける事件が後を絶たず、男はそうした可能性を考えて逃亡生活を送っていたとみられる。

男がベッドの下に隠れていることに気付いた警察が「隠れていないで出てきなさい」と声をかけ、ベッドのそばに積まれていた荷物を移動させると、男は観念したかのように素直に這い出し、取り調べに応じたということだ。
（TechinsightJapan編集部　片倉愛）