16日に行われた漫才日本一を決定する特別番組『THE MANZAI 2012』に審査員として出演した大竹まことが、17日放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)で、その審査の裏側を明かした。大竹によると審査員も出演者もリラックスムードの中、行われていたようだ。
大竹まことは、過去に『M-1』で何度か審査員をやった経験がある。そんな大竹は今回の『THE MANZAI』の審査方法は、とてもいいという。『M-1』のようにそれぞれに点数を付ける方式だと、一番手に付ける点数がとても難しい。しかし、今回は各審査員が一番面白かった漫才師を指名していくというもの。出演者も出演順で1番を引いても「空くじではない」という気持ちから、出演者も審査員もリラックスし最初から面白いネタが見られたという。
大竹は、今回優勝したハマカーンとは普段から同ラジオ番組で共演している。もちろん審査の際、えこひいきは許されない。本人たちにも「情けは一切かけないよ」と言っていた大竹。しかし、一発目のネタを振り返り「ハマカーンが一番面白かったんだよ!」と声を震わせた。他のネタは、話の流れからどう笑いを取っていくか分かるのだが、ハマカーンのネタは、「(観客を)どこ連れて行っていくのか、思いもよらない展開のおもしろさがあった」と大絶賛だ。
特に神田伸一郎のフリが、キャラに合った無理のない等身大のフリで、実に的確だったという。今まで「お姉ちゃん(姉は神田うの)がいないと生きていけない」などと言われてきた神田であるが、「よっぽど鍛えたのであろう」と大竹は感動した様子だ。
実際、審査の際「ハマカーンが面白い」と選んだ大竹だったが、ひいき目ではないかと心配になったのだろう。「見てはいけないのだが」と言いつつ、ハマカーンにボタンを押してからちらりと目に入ってしまった他の審査員の評もハマカーンを選んであり、ほっとしたと心境を語った。さらに最高顧問として出演していたビートたけしは、審査員の下した評価に対して「あいつらはそうだろう」などと感想をいうので、審査員も審査されているような気持ちだったと明かした。
『THE MANZAI』出演後、『政権選択選挙スペシャル』(文化放送)にすぐに向かった大竹。その日の夜は興奮してなかなか寝付けず、「ハマカーンの2人が総理大臣になった夢をみた」と笑って語った。確かに刺激的な一夜だったに違いない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)