『2012 FNS歌謡祭』が12月5日に生放送された。AKB48の柏木由紀が憧れの石川ひとみとヒット曲「まちぶせ」をコラボした。息のあったデュエットを披露してくれた彼女だが、舞台裏では緊張のあまり倒れそうだったという。
フジテレビの歌の祭典・FNS歌謡祭では毎回、有名アーティストによるコラボが見どころとなっている。今年も数々の名コラボが生まれたが、その中で石川ひとみとAKB48の柏木由紀という昭和と平成アイドルによるコラボは微笑ましかった。
2人は石川が1980年代に大ヒットさせた「まちぶせ」を披露したが、実は今年の5月にテレビ『新堂本兄弟』で夢のコラボとして共演している。その際に柏木は同曲を幼稚園の頃によく歌っていたとの思い出を語っており、石川はその頃から憧れのアイドルだったのだ。
『2012 FNS歌謡祭』を終えた柏木は、12月6日に『柏木由紀オフィシャルブログ』で再び実現した夢のコラボについて心境を綴っている。
FNS歌謡祭のもうひとつの見どころに、観客席で円卓に座りステージを楽しむ共演者たちの姿がある。今年もジャニーズのTOKIOやV6が前列で歓声を上げて盛りあげていた。そんな大先輩方が座る円卓を前に、AKB48の高橋みなみは「ステージに立つと地獄…」と緊張を表現していたが、今回の柏木はグループではなくソロとして歌ったのだ。「緊張しすぎて倒れそうでした」と彼女は本番前の気持ちを明かす。
舞台裏で「『落ち着けー落ち着けー』っていくら思っても、心臓の音が止まらなくて」という状態でステージに立った柏木は、歌い出すとさらに緊張がひどくなったという。そんな時に石川が目を合わせてくれたのだ。
本番前に石川は、彼女に「楽しみだね」と声をかけてくれていた。目が合った時にそれを思い出したのだろうか、柏木は「不思議と“緊張”がいきなり“楽しい”になったんです」という。
かつては人気アイドルだった石川だが、現在はメディアで見かけることも少ない。それでも大舞台で柏木の緊張をほぐす包容力のあるパフォーマンスができるのはさすがだ。「とても有難い経験をさせていただいたと共に、まだまだだなぁと実感した一日でもありました」と柏木由紀は記しており、良い経験ができたようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)