エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】大事MANブラザーズバンドやGAOも熱唱! “FNSタ歌謡祭”に予想外の大物歌手が続々。

12月5日に生放送されたフジテレビの大型音楽番組『2012 FNS歌謡祭』の数時間前に、テレビ『笑っていいとも!』の緊急企画“FNSタ歌謡祭”が開催された。お昼のバラエティ番組とは思えぬ大物歌手が続々と登場して、本家『FNS歌謡祭』とは違った盛り上がりを見せたのだ。

東京・グランドプリンスホテル新高輪“飛天”で開催された『2012 FNS歌謡祭』では復帰した華原朋美が涙した感動のステージをはじめ、4時間超にわたって有名アーティストが競演した。玉置浩二がV6や雅-MIYAVI-と熱唱すれば、近藤真彦はジャニーズの後輩、TOKIOにKinKi Kids、テゴマスをバックに歌うなど数々の夢のコラボが実現したのである。

その7時間前に、『笑っていいとも!』で本家に対抗して“FNSタ歌謡祭”が行われた。司会をタカ(タカアンドトシ)と本田朋子アナが務め、タモリとレギュラー陣はテーブルで観覧して歌謡祭の雰囲気を出した。カメラはシャンデリア越しにステージを撮るという懲りようだ。

この日の観覧客はラッキーだった。なにしろ出場したアーティストが凄いのだ。一番手に大事MANブラザーズバンドのボーカル・立川俊之が登場して「それが大事」(1991年)を歌うと、会場は一気に盛り上がった。

続いて小野正利が「You’re the Only…」(1992年)を熱唱してレギュラー陣も聴き惚れていると、次に登場した石井明美の「CHA-CHA-CHA」(1986年)ではノリノリ状態に。そして最も驚かされたのが「男女の性別を越えて、インパクトある存在感と歌声で日本中の話題をさらいました…」と紹介されて現れたGAOだった。彼女が「サヨナラ」をヒットさせたのは1992年だが、当時より洗練されたルックスで熱唱するとスタジオ全員が魅了されたほどだ。

GAOの登場でピークとも思えたところに、サンプラザ中野くんが爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」(1989年)を歌い上げて今度は聴くものを涙ぐませた。そして最後は、昨年の『FNS歌謡祭』で布施明と感動のコラボをみせた松崎しげるの登場だ。

松崎しげるは1977年から歌い続けてきたスタンダード曲「愛のメモリー」を、あの歌唱力で披露してくれた。ところが彼はワンコーラス歌うと、「タカ!」と司会者に声をかけたのだ。タカも芸能人の「歌がうまい王座決定戦!」で活躍しただけにうずうずしていたのだろう。マイクを手に歩み出ると、松崎しげると顔をつき合わせて熱唱したのである。睨みあうようにして松崎しげるの歌唱力に挑むタカだったが、そんな2人の姿がアルタ前の大画面で新宿の街に流れると、立ち止まって見入る者もあった。

こうして“FNSタ歌謡祭”はその名前をおちゃらけに終わらせない充実した内容で幕を閉じた。2時間のスペシャル番組でも組めそうな大物歌手をそろえた番組スタッフの気合いは、称賛に値するものだろう。今後も本家『FNS歌謡祭』の前に開催して欲しい企画だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)