7日、東京・新宿ピカデリーで現在大ヒット中の映画『黄金を抱いて翔べ』の舞台挨拶が行われた。会場に現れたのはメガホンをとった井筒和幸監督と、本作に“特別出演”を果たしたマツコ・デラックス。まさに「黄金を抱く」にふさわしい2人のギリギリトークに会場は異様な熱気を見せた。
本編の上映が終わり、まだ興奮さめやらぬ劇場内のボルテージをさらに盛り上げるように登壇したのが井筒監督とマツコ・デラックス。
先に登場した井筒監督は「直前まで(新宿)ゴールデン街で『観てくれよ!』と(映画の)ビラを配っていた」、「恫喝公開中だから」と、すでにほろ酔いの様子。高村薫氏の本原作と出会った時の感想を聞かれ「自分はまだ40歳くらいで、とても映画化できるとは思えなかった。当時は故・深作監督など、先輩監督たちの全盛期。誰かが先に映画化してしまうだろうと気が気ではなかった。誰かが着手したら(自分が映画化するために)阻止してやろうと思ってたね」と本作への熱い思い入れを語った。
続いて登場した自称“カメオ出演”のマツコ・デラックスは「ワタシどこに出てるの? パソコンで(本編を)見たらこれ(指先)くらいだったわ」と開口一番、自虐コメント。とはいえ井筒監督との息はピッタリで、本人たちいわく「自分たちは恋人同士」、「3回くらい(エッチ)した」などとギリギリのトークが展開された。本作へのマツコの起用については井筒監督いわく、緊迫する場面ばかりの本作で「ぱっと(作品中にテレビ画面に)出てくるキャラは誰かと考えたらマツコしかいなかった」という。確かに、この日も少々お疲れ気味の様子の井筒監督をさりげなく気遣うマツコの姿を記者は見逃さなかった。
妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、東方神起のチャンミンなどそうそうたるイケメンが顔をそろえた本作であるが、肝心のマツコの一番のお気に入りは?という質問については、「“用途”によっても違うけど、桐谷は優しそうだけど、そこで終わっちゃいそう。青木(崇高)君は乱暴なことを言ってくれるけど、そこがたまらない。まあ、西田(敏行)さん以外なら(相手は)誰でもいいわ」と、これまた会場を沸かせてくれた。
映画『黄金を抱いて翔べ』(監督・井筒和幸)は、11月3日より全国映画館にて大ヒット上映中。『黄金を抱いて翔べ』公式サイト<http://www.ougon-movie.jp/>
(TechinsightJapan編集部 村上あい)