アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】自宅アパートで死亡の男性、死後4か月発見されず。住民間で高まる孤独死への不安。(中国)

中国上海市のアパートで、腐乱して白骨化した男性の遺体が発見された。アパートの住民たちの話では、今年7月に原因不明の腐乱臭が漂っていた時期があるということで、男性はその時期に死亡したのではないかとみられている。

『深セン新聞』が伝えたところでは、上海市虹口区にあるアパートの3階で遺体が発見された。遺体はこの部屋に住む51歳の独身男性とみられている。警察によれば、男性には2人の兄がおり、連絡が取れなくなった男性を心配した兄たちが部屋を訪れ遺体を発見したということだ。アパートの住民の話では、男性は普段自分からあいさつをすることはなく、隣人との交流はほとんどなかったという。しかし、6月末ごろに仕事を辞めた際には、新たな働き口を探しているとアパートの組合に相談していたそうだ。隣人は、7月はじめごろから男性の姿を見かけなくなったが、新しい仕事が見つかって出張か、もしくは旅行にでも行っているのだと思っていたと話した。

このアパートでは65歳以上の住民に対して、定期的に訪問や電話などをして様子をみる取り組みをしているが、亡くなった男性はまだ若く体を壊している様子もなかったため、皆「もしかして」といった発想に至らなかったという。男性が死後誰にも気付かれずに腐乱した状態で発見されたことは、住民たちに少なからぬ衝撃を与えた。事件後、住民同士のあいさつに対する関心が高まっているということだ。

男性の死因について、警察は遺体の状況から他殺の可能性はないとみており、具体的な死亡時期についてさらに調べをすすめている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)