広州地下鉄4号線で70代の男性と20代の男性が座席をめぐって血まみれで殴り合う事件が起きた。

明報新聞網によれば、事件が起きたのは7日午前8時ごろ。70代の男性は、地下鉄4号線の車陂南駅のホームで電車を待っていたが、電車がホームに着くや否や後ろにいた20代の男性が前に割り込んで車内に入った。目撃者によれば、この時20代の男性は、70代の男性にぶつかったように見えたそうだ。

70代の男性は電車に乗ると20代の男性のところへ向かい「なぜ割り込みをするのか。なぜ（自分を）押すのか」と怒り、他に空席があったにもかかわらず、自身の老人証を取り出して見せ「私は70歳の老人だ。譲るべきだろう」と叱り続けたという。

70代の男性は話しているうちに苛立ちが増し、20代の男性を殴りつけた。殴られた男性はすぐに反撃、70代の男性に対し殴る蹴るなどの暴行を加えた。周囲が止めようとしても2人の殴り合いは収まらず、70代の男性は20代の男性の耳を噛んで出血させた。双方血まみれになっても争いが収まらないので、目撃者が警察に通報したということだ。

数分後、列車が萬勝圍駅に到着したところで2人は警察に連行された。事情聴取後、双方が非を認め、ケガの状態もさほどひどくなかったため、和解したということだ。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）