高雄市のサウナ店で、重傷を負った少女を抱えて入ってきた男が少女を置いて立ち去ろうとし、その場で店員に取り押さえられる事件が起きた。調べに対し男は、少女は男の交際相手で、バイクに乗っていたところ誤って転倒、ヘルメットをかぶっていなかった少女は重傷を負い昏睡状態になってしまったと話している。

nownewsが伝えたところでは、事件があったのは1日深夜3時頃。高雄市のサウナ店に頭部に重傷を負った少女を抱えて入ってきた男が、少女を床に置いて逃走を図った。気付いた店員が男を取り押さえ警察に通報。少女は病院へ運ばれたが危険な状態が続いている。

警察の調べでは、男（20歳）は数週間前から少女（16歳）と交際していたが、交際から2週間後、月収は3万元と話していた男の嘘に少女が気付き、別れを切り出されたという。男は少女の家に嫌がらせの電話をかけるなど、少女を脅すようになり、少女は自分だけでなく家族や友人にも危害が及ぶのではと心配になり、再び交際を始めた。

9月末、少女の母親は少女が男に脅されていることを知り、警察に被害届を提出した。翌日、男は自殺をほのめかす内容のメッセージを少女に送り、少女を家出させた。1日深夜、男は電話で「告訴を取り下げないと娘は帰らない」と少女の母親を脅迫。その直後事故を起こしたということだ。

警察の調べに対し男は、バイクが転倒して、ヘルメットをかぶっていなかったから重傷を負ったと供述しているが、警察は男の証言に疑わしい点があるとして、重傷害、公共危険、遺棄などの罪で送検する予定だ。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）