高雄市苓雅区にある35階建てマンションにて頻発していた空き巣事件で、警察は元陸軍航空特戦部隊の男を逮捕した。男はマンションの外壁をベランダづたいに登り、侵入する手口で犯行を行っており21階まで登ったこともあった。警察の調べに対し、男は「パラシュート訓練を受けたので高いところは怖くない」と誇らしげに話したということだ。

『自由時報』が報じたところでは、逮捕されたのは強盗前科のある35歳の男で、2年あまり前に経営していた小料理屋が倒産して借金を背負った。犯行の動機については、両親や家族の生活費をまかなうためだったと供述している。男は2010年4月から同地区内のマンションで犯行を繰り返しており、壁づたいに登るのは危険なため工具などは持たず、二重窓になっていない侵入しやすいベランダに狙いを定めて登っていたという。

被害に遭ったのはマンションの9階から21階にある住居で、警察ではマンションの住人の中に犯人がいるのではと疑ったこともあったそうだ。しかし、中庭付近のベランダから手や足の跡が見つかったことから、侵入経路はベランダとみて捜査を進めていた。

今年7月に2週続けて空き巣被害に遭った21階の住人は、犯人逮捕のニュースに「やっと捕まった。ようやく安心できる」と胸をなでおろした。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）