近年、「うつ」、「強迫性障害」、「双極性障害」などと闘っていることをカミングアウトするセレブがあまりにも多い。クリエイティブな仕事と精神疾患は背中合わせという意見も出ている中、その1では女性セレブを、そしてこちらのその2では男性セレブの症例をご紹介する。
<女性編>ではミーガン・フォックス、キャメロン・ディアス、ケンドラ・ウィルキンソン、デミ・ロヴァート、クリスティーナ・アギレラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、グウィネス・パルトロウ、ジェニファー・ラブ・ヒューイット、ブルック・シールズなどが苦しんでいる(苦しんでいた)精神疾患をご紹介した。女性の場合は妊娠出産によるホルモンの失調が「うつ」の引き金になることもあり、やや複雑である。また元来清潔好きと言われる女性だが、「そこまでやるのはやはり病的」という例も。男性セレブはいかがであろうか。
■ジム・キャリー=うつ
コメディ映画を作る陰でうつ症状と闘っていたキャリー。2010年に5年交際の末に破局した元プレイメイトの女優ジェニー・マッカーシーに「彼はむっつりとして気難しい。一緒にいて全然楽しくなかった」と言われてしまった。
■アレック・ボールドウィン=不潔恐怖症(強迫性障害)
自宅に戻るとまずは自分の所有物、本を確認。誰かが触ったのではないかという疑念にとらわれ、自分の使うコップが汚いことを極度に嫌がる。
■ビリー・ボブ・ソーントン=反復行動(強迫性障害)
ポストから手紙を取り出してはまた戻し、またそれを取り出してまた戻す。「分かっちゃいるけどやめられない」と、意味のない行為を幾度も繰り返す。
■デヴィッド・ベッカム=対称性整頓癖(強迫性障害)
シャツはカラー別に並べ、ものを積んだり並べたりする時は角をきちんと揃え、見た目の左右対称にこだわる。冷蔵庫は3台、1台めには食料品、2台めにはサラダ、3台めには飲みものが整然と並ぶ。「もしもダイエットコークが3缶並んでいたら、デヴィッドは1つを捨てちゃうでしょうね。奇数はどうしてもダメらしいわ」とは妻ヴィクトリアの弁である。
超スーパースターであるデヴィッド・ベッカムが「強迫性障害」という話は以前から有名だが、その「こだわり」は家族がウンザリしてしまうほど強いレベルであるようだ。だがそれを除けば彼は最高のアスリートで、素晴らしい夫、父親であるとヴィクトリアは称えている。
また、<女性編>でご紹介した19歳の歌姫デミ・ロヴァートは、自らのリハビリ経験から「摂食障害と双極性障害に悩むティーンの心の拠り所になりたい」と語り、治療プログラムにも前向きに参加している。周囲との衝突を避けるためにも、自覚する精神症状があるなら隠さずに伝え、積極的に専門医にかかり、「病気ではなく個性」と言ってもらえるように努力する。今はそういう時代であることを、こうしたセレブたちが勇気を持って教えてくれている気がする。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)