エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「本当に小さい弱い人間」。前田敦子がAKB48として『Mステ』に最後の出演。放送後にブログで胸の内明かす。

8月27日でAKB48を卒業する前田敦子が、音楽番組『ミュージックステーション』でのAKBとして最後となる出演を終えた。大勢のファンを前に披露した最後の曲『夢の河』では涙を流して声を詰まらせる場面もあった。彼女は出演を終えてブログで改めて心境を綴っており、同曲については“詩”をもっと伝えたかったと悔やんでいた。

「♪ここはどこなのだろう?…空を見上げて探した星…」という歌詞で始まる『夢の河』を歌いだした前田敦子は「♪私いつのまにか一人逸(はぐ)れてしまった」の部分でついに声を詰まらせてしまった。8月17日の『ミュージックステーション』でAKB48として最後の出演となった彼女はメンバーと『フライングゲット』~『ポニーテールとシュシュ』~『夢の河』をメドレーで披露したのである。

『ポニーテール…』を歌い終えると前田敦子が最後の挨拶をした。初めてAKBが『Mステ』に出演した時に、高橋みなみと「頑張ってもっとたくさん出られるようになろうね」と話したという。そんな思い出もまじえて挨拶を終えると「AKBとして最後の曲です」と前田が自ら曲紹介して歌い出したのが『夢の河』だった。

歌詞の内容は“一人だけ仲間と違う道を歩み出した”という前田敦子の境遇にリンクするものだ。前述の「♪私いつのまにか一人逸(はぐ)れてしまった」の部分を前田がソロで歌うと、他のメンバーが「♪何も怖れないで…」「♪みんな変わらずにそばにいるから…」と続く感動的な楽曲である。前田敦子が泣き出してしまうのも無理はない。

彼女がそうやって最後の出演を終えた日の夜11時53分に『前田敦子オフィシャルブログ』で心境を綴っている。周囲の愛に支えられたことを改めて気づいたという前田敦子は「遅すぎるよ」と自分に言い聞かせると、「いつも強がってばっかり、本当に私は馬鹿です」と胸の内を明かしているのだ。

『Mステ』では多くのファンに声援を送られ、タモリや竹内アナをはじめスタッフからも声をかけられたことだろう。彼女は一番幸せな自分を感じたというが、一方では「自分の心にいる本当の自分と向き合い戸惑い…」また「本当の私は小さい小さい、本当に小さい弱い人間です」という言葉で揺れ動く心を表現している。

そんな前田敦子が今回の出演で心残りだったのが『夢の河』を涙でうまく歌えなかったことだ。「ちゃんと歌の詩を皆さんにつたえたかったんです。本当にごめんなさい」と後悔していた。東京ドーム公演では「しっかり(歌いたい)」と宣言したいが「私にはやっぱり無理かも…」と正直なところが彼女らしい。

しかし前田敦子は8月24日から行われる東京ドーム公演と27日の秋葉原劇場での卒業公演へ向けて歩き出している。きっと『夢の河』に込められた思いもしっかりと伝えてくれるはずだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)