エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】“真似事でもいいから、親孝行がしたかった”。亡くなった地井武男さんへの思慕の念を、彦摩呂がブログに綴る。

現在は“グルメリポーター”として活躍している彦摩呂(45)だが、芸能界入りのきっかけはモデルを経てアイドルグループの一員に選ばれたことだった。アイドル時代にはテレビドラマにも出演、今年6月に亡くなった地井武男さんとも共演した作品が2作あった。

今でこそ彦摩呂の体重は3桁の大台にのったという噂だが、アイドルグループ“幕末塾”で活動していた20代の頃の体型はスリムで、目鼻立ちのハッキリしたイケメンであった。

8月6日付のブログ『彦摩呂のぐるめぐる』には古い写真が掲載されている。1枚は、日本テレビ系ドラマ『刑事貴族3』(1992年放送)のワンシーン。もう1枚は、笑顔の地井さんとプライベートでの写真のようだ。

ブログによると、ドラマの経験が浅かった彦摩呂に、いつも笑顔で色々なことを教えてくれたのが地井さんだったそうである。ただ優しいだけでなく、時には厳しく指導されたこともあったようだ。

『刑事貴族3』の撮影中、先輩の役者らをスタジオに待たせ、彦摩呂が最後に入ってきたことがあった。すると地井さんから「彦~、最後に入ってどうするんだ? 一番最初に入りなさい!」と注意されたという。すぐに「すみませんでしたっ!」と、スタジオ中に響き渡るような声で謝ったという彦摩呂。その様子を地井さんは、頷きながら満面の笑顔で見ていたそうだ。

悪いことは“悪い”とハッキリ注意し、さりげなく彦摩呂が謝りやすい雰囲気を作ってくれた地井さん。そして反省している彼を優しい眼差しで見守っていたのだ。

実は彦摩呂の両親は幼い頃に離婚しており、彼は母親に引き取られて育ったという。芝居のことはもちろん、自分の家族のことや飼っているペットのことなどを笑顔で話してくれる地井さんを、彼は本当の父親のように慕っていたようだ。「親孝行の真似事でもいいから、させて欲しかった…」と、彦摩呂はブログに思慕の念を綴っている。

8月6日に地井さんのお別れ会が開かれた。笑顔の遺影に向かって彦摩呂は、最後の挨拶をしてきたそうだ。

「本当にありがとうございました。地井さん、また会いましょう、さようなら…。」
(TechinsightJapan編集部 みやび)