台湾では、「パパの日」ということで8月8日が父の日とされている。本来、微笑ましいはずのこの父の日が、そのお祝いプランの違いが原因で口論になり、一転、自殺未遂という悲劇の日になってしまった家族がいる。

台湾メディアのNOWnewsによると、事件があったのは新北市板橋区に住む一家。8日、父の日の祝い方を相談していた親子3人は、意見の食い違いから口論になり、本来主役であるはずの父親が怒りのあまり睡眠薬を飲んで自殺未遂を図った。さらに、それを見た母親と娘が、負けじと続き、父親と母親の2人が倒れた。娘は薬の量が少なかったため意識ははっきりしていたが、イライラがおさまらず、屋上で休んでいた。

その後、午後10時半ごろ帰宅した息子が、倒れている2人に気付き119番通報した。病院へ搬送中、2人は一時意識不明の状態に陥ったが、幸い発見が早かったため、病院での処置後、容体は落ち着いているということだ。

警察の調べに対し、男性は当初、睡眠薬を飲んだ原因について「眠れなかったから」と話していたが、母親や娘の証言から衝動的な自殺未遂だったことが判明した。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）