中国福建省漳州市で、7歳の女の子が隣人の男に果物ナイフで殺害される事件が起きた。調べに対し男は、盗みに入った家で、以前自分を「どろぼう」と呼んだ女の子が寝ているのを見つけ、復讐のために殺害したと話している。
今月4日、殺害され自宅の冷蔵庫に遺棄されていた女の子が発見された。警察の調べで、4時間後、被害者宅の近くに住む男(35歳)が逮捕された。男は20年近く前から軽度の知的障害がみとめられており、日頃から村内の民家に侵入し窃盗を行うなど問題が多かったという。
女の子の両親は昨年離婚しており、女の子は父親に引き取られていたが、父親は仕事の都合で家に帰らない日もあり、普段は祖父母が面倒を見ていたそうだ。しかし、この日は祖父は早朝から漁に出ており、祖母も朝食の時間に起きてきた女の子が、「まだ眠い」と言い寝室に戻ったため、女の子をおいて外出した。
2時間後、祖父が漁から戻ったが、女の子は祖母と出掛けたのだと思い気にとめなかったという。しかし、さらに2時間後、祖母が戻り、女の子がいなくなっていることに気付いた。そして、寝室の枕元に血痕があり、シーツがなくなっていることに気付いた祖母が通報し、寝室に置いてあった古い冷蔵庫の中からシーツに包まれて遺棄されていた女の子を警察が発見した。
調べに対し男は、「女の子の祖母とは以前口論になったことがあり、その際に“どろぼう”と罵られた。そのとき、女の子も一緒になって自分を“どろぼう”と罵った」、「盗みに入ろうとしたら女の子が寝ているのが見えて、以前のことを思い出し復讐のためにやった」と供述している。シーツに包んで冷蔵庫に遺棄したことについては、「隠そうとした」と話したという。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)