ロンドン五輪開会式で、日本選手団の旗手を務めるレスリング女子55キロ級の吉田沙保里選手(ALSOK)が25日午前、成田空港からロンドンに向けて出発した。今回は日本の女子選手として初の五輪3連覇という偉業に挑む吉田選手。その目標に向けて大きな励みとなる嬉しいメッセージが、ある憧れの男性から届けられた。
アスリートには本番直前、集中力を高め自らを奮い立たせるために、繰り返し聴いているお気に入りの曲があるという。シドニー五輪女子マラソンで優勝した高橋尚子が、走る直前までhitomiが歌う『LOVE 2000』を聴いていたという話は有名である。
7月25日放送の『1番ソングSHOW』(日本テレビ系)では“スポーツ選手が勇気をもらった歌 2時間スペシャル”と題し、吉田選手にもお気に入りの曲についてインタビューした。
すると彼女ははにかみながら、ジャニーズのテゴマスが歌う『ぼくらの空』だと答えたのだ。吉田選手はたった1人でレスリングのマットに上がる前に『ぼくらの空』を何度も聴いて、「ヨッシャ! 羽を広げて行くぞ!」とテンションを高めるのだと語る。
特にテゴマス・増田貴久の大ファンだということで番組では今回、彼から吉田選手に向けての応援メッセージを紹介した。
増田は、彼女がテゴマスのもう1人のメンバー・手越祐也の方を選ばなかったことを「うれしいです」と礼を述べ、素直に喜んでいる様子だった。そして「ロンドン五輪でも金メダルを期待しています。頑張ってください」と、吉田選手にエールを送った。
増田のVTRを食い入るように見ていた吉田選手。見終わった後に開口一番、「優しいね」と少女のような初々しい笑みを浮かべた。そしてVTRの中で増田が語った、“金メダルを取ったら何かひとつ、吉田選手の願い事を叶えてあげる”というメッセージに対して、彼女は「ハグして欲しい」と、アクション付きで即答したのだ。
それからは「血が騒いできました」、「絶対勝つぞ!」とレスリング選手らしい、力強いコメントが並ぶ。これなら吉田選手の五輪3連覇は間違いないのではないだろうか。
一方、増田のファンからは悲鳴が聞こえてきそうだが、ここは心を大きくして見守って欲しい。日本を代表するアスリート選手が金メダルをかけた試合の前に、増田の歌声に励まされているのである。歌い手として、なんて素晴らしいことか。吉田選手が金メダルを手にして帰国した際には、テゴマスファンもぜひ笑顔で彼女を迎えて欲しい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)