エンタがビタミン

writer : eri

【エンタがビタミン♪】「なぜ“兄さん”と呼ばない!?」。実は先輩。さんまが“後輩”タモリに疑問を投げかける。

お笑い界ビッグ3のうちの2人、タモリと明石家さんま。タモリの方がさんまより年上ということもあってか、普段テレビでの2人の関係性を見るとさんまがタモリを立てている様子が窺える。しかし、ある番組の中で、以前からさんまがタモリに対してある疑問があると口を開いたのだ。

『カスペ!・プレタモリ』(フジテレビ系)で、今週末に行われる『FNS27時間テレビ』で司会を務めるタモリが、フジテレビの人気番組に出演交渉を行う為に挨拶回りを行った。この中で、久しぶりに明石家さんまとタモリが共演を果たした。ここで懐かしい思い出話に花が咲いた。

『FNS27時間テレビ』(当時は24時間)の第一回目の総合司会をしていたタモリとさんまの2人。その当時の話をしているとさんまが「何もなければ今でも『FNS27時間テレビ』の司会はタモリとさんまがしていた」と語った。その“何か”が気になったブラックマヨネーズの吉田敬が「何もなければということは何かあったから?」と聞いてはいけない疑問を投げかけてしまった。一回目の『FNS27時間テレビ』が好評だったため二回目もタモリとさんまに司会をしてほしいとフジテレビの幹部は思っていた。タモリに「さんまちゃんも出るって言ってるからタモリさん司会お願いします」とタモリにオファーをしにいったフジテレビの“ある人”。しかし、さんまは出ると言っていなかったのだ。さんまが出るならいいよとOKを出したタモリだったのだが、いざ蓋を開けて見るとさんまは出ないと言っている。タモリは自分が出ると言った後でさんまが断ったと思い込みショックを受けた。さんまに騙されたと思ったタモリは珍しく酒びたりになったらしい。“ある人”のせいでさんまに騙されたと思っていたタモリだが、実はその“ある人”に騙されていたのだ。このような経緯もあり、この年はタモリと鶴瓶が司会を行った(ちなみに、その翌年はさんまとタモリの司会が復活した)。

その後も昔の思い出話に花が咲いたのだが、ふとさんまが「タモリさんって、実は“さんま兄さん”って呼ばなきゃいけない」と口を開いた。周りにいた共演者一同がその言葉に驚いた。みんなタモリの方がさんまより先輩だと思っていたのだ。しかし実際はサラリーマン時代にテレビに出ているさんまを好きでずっと観ていたというタモリ。年齢が上というだけで、芸歴はさんまの方が上なのだ。芸能界では年下でも先に芸能界に入った方が先輩なのでタモリは“さんま兄さん”と呼ばなければいけないことになる。このことをさんまは鶴瓶と一緒に酒を飲みながら「タモリさんって俺達より後輩だから本当は“鶴瓶師匠”とか“さんま兄さん”って呼ばなきゃいけないのにいつもなんで“さんま”“鶴瓶”って呼び捨てなんだ」と語っていた。

世の中の多くの人がタモリの方が大先輩と思っているだろう。しかし、実際はさんまが1974年、タモリが1975年デビューで、さんまの方が少しだけ先輩なのである。だが10歳年上のタモリの方が先輩というイメージが強いのだ。やはり年上の芸人を後輩扱いするのは難しいのかもしれない。タモリがさんまや鶴瓶を呼び捨てにするのも先輩と言えども年下の2人にどのように接していいのかわからないからなのだろう。芸能界の上下関係は難しいものである。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)