食生活でなかなか治らないといわれるのが、調味料の過剰摂取である。特に最近多いのは“○○中毒”と呼ばれるほど、毎日決まった調味料を大量に口にしなければ過ごせないタイプだという。
テレビ番組『私の何がイケないの?』(TBS系)では、最近増えている砂糖を過剰摂取する「シュガーブルース」という病の例を紹介した。砂糖の場合は加工品での摂取がほとんどで、毎朝ジャム1瓶をスプーンでそのまま食べている女性、苺などにかける練乳を1日でチューブ2本を直接口で吸って平らげる女性などが紹介された。砂糖の取り過ぎは肉体異常はもちろん、慢性的な情緒不安定を引き起こし危険であることを番組で専門家らが警告していた。
そこでゲストで出演していたタレントの平山あやも、毎日味噌汁に入れている調味料を紹介した。スタジオで実践したのだが、彼女は味噌汁に大量のマヨネーズを投入、するとお椀の中はうどんが入っているようになった。マヨネーズは隠し味ではなく、味噌汁の主役のようである。そのマヨネーズを箸で崩すと味噌汁の表面に細かく浮いて、見た目が異様な状態になってしまった。だが「すごく美味しいですよ」と平山は涼しい顔である。
元バレーボール全日本代表選手でタレントの大林素子は、大人の飯椀くらいの器に納豆を1パック入れ、そこに酢をなみなみと注ぎかき混ぜ始めた。そして彼女は酢と一緒に納豆を口に流し入れたのだ。酢も飲料用ではなく、調味料として市販されているものらしい。周囲が何より驚いたのは、多すぎると思われる酢の量である。だが大林は体に良いと信じ、実行している。
この2人に対し、専門家からは「マヨネーズの取り過ぎはコレステロールが蓄積して、動脈硬化を引き起こす」、「口の中が酢で酸性状態が続くと、歯が溶けたり知覚過敏になる」とそれぞれにアドバイスがあった。こればかりは本人が納得して自覚しなければ、改善できない。しかし平山も大林もさほど重要な問題だと捉えている表情ではなく、他人事のようにアドバイスを聞いていたのが気がかりであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)