山東省威海市の神雕山野生動物園で今週、3頭のトラが1頭のホワイトタイガーを攻撃する事件が起きた。ホワイトタイガーは現在必死の救命治療が行われているが、11日の時点で意識は回復しておらず生存は望み薄とみられている。

ネット上に3頭のベンガルトラが1頭のホワイトタイガーを攻撃する写真が流れると、「動物園がえさを十分に与えていなかったのではないか」といった議論が飛び交った。ネット上の議論について動物園側は当初、こうした事件はなく写真はネットユーザーの捏造とコメントしていた。しかし隠し切れないと思ったのか、その後事実を認めている。

事件について動物園側は、このトラたちは子供の頃から一緒に育ち、3頭のベンガルトラは1歳、ホワイトタイガーは7か月、どちらも性成熟には達しておらず「通常なら起こり得ない状況」と話す。また、トラたちには決まった時間に決まった量のえさを与えており、10数年来この園ではトラ同士のけんかが起きたことはなかったそうで、現在原因を調査中だという。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）