イギリスの人気歌手、エイミー・ワインハウスがたった27歳の若さで急逝してから10か月が過ぎた。彼女が息を引き取った家が今、売りに出されていることが分かった。

北ロンドンのカムデンに立っている故エイミー・ワインハウスの自宅。現在「housenetwork.co.uk」という不動産ディーラーのサイトで、2.7ミリオンポンド（約3.3億円）で売りに出されている。

中央の仕切り壁により左右対に並んでいる英国には多い二軒連続タイプのその家は、エイミーが10年4月に1.8ミリオンポンドで購入した。ゲートはセキュリティシステムに守られ、ベッドルームは3、バスルームが4、美しい庭とアーチ型の天井、そして最新システムを導入したミュージシャンならではのオーディオ設備が自慢だそうだ。

エイミーの死後、父ミッチ・ワインハウス氏はその家を、リハビリが必要な若者のための慈善財団「エイミー・ワインハウス基金」の拠点として利用してきたが、主の居なくなった大きな家を維持することの大変さに加え、娘がのこしたあまりにもたくさんの思い出をいつまでも目の当たりにするのは辛い、という気持ちもあるようだ。

さらにイギリスの女性誌『FEMALE FIRST』によれば、ミッチさんは「エイミーのことを思うと手離すのはとても心苦しいが、住みたいという家族がいるのであればその人たちにここを譲り、幸せな暮らしを営んでもらうことが一番だと考えるようになった」と心境の変化を漏らしていたという。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）