黒夢のボーカル、清春がLUNA SEAのギタリストINORANと新作のMVでコラボして話題となっている。ロックバンドとして同時代を駆け抜けてきた黒夢とLUNA SEAだけに“不仲説”なども噂されていたのだ。その両バンドの2人が今回コラボしたことは、音楽的なチャレンジ以外にも興味深い。そんな時期に清春が、ラジオ番組でLUNA SEAとの関係について明かした。
1989年からインディーズで活動したLUNA SEAがメジャーデビューしたのが1992年。黒夢はインディーズ時代を経て1994年にメジャーシングルをリリースしており、両者は90年代のロックシーンを代表するバンドとなっていく。活躍を見せながらも活動休止に入っていた両バンドが、2010年に再活動を示唆したのは偶然なのか。
今年の5月23日に発売された清春のニューシングル「流星/the sun」で“the sun”のMVに登場する架空のバンド“THE SUN & BLACK TEARS.”にLUNA SEAからINORANが参加している。これまでの経緯を考えると、このコラボは両バンドの歩み寄りを予感させるのだ。6月3日に放送されたラジオ『YKK AP presents 内田恭子のウチ・ココ』(TOKYO FM)にゲスト出演した清春が、その真相を語った。
パーソナリティの内田恭子が、ズバリと清春に「黒夢とLUNA SEAはライバル関係ですよね?」と尋ねた。「ライバルというわけじゃないんですが」と清春もその関係を表現する言葉に悩んだが“ライバル”としてみたことはないようだ。
メジャーデビューしたのはLUNA SEAが少し早かったが、年齢では黒夢がわずかながら年上である。そのため清春はLUNA SEAのメンバーに対して「丸い敬語を使う」といった微妙な関係だという。
INORANとは「同じ友人を介して結婚式などでも会ったりするうちに交流が深まった」という関係にあり、今回のMVへの出演も清春とINORANとで話が進められたのだ。清春は「お互いにバンドのメンバーは最後まで知らなかったのでは」と話しており、“黒夢とLUNA SEA”という関連は無いというのが真相のようだ。
しかし、これまで両バンドには“不仲説”もあったのだが、今回のコラボ実現によってその噂は無いものとなりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)