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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「動物虐待厳しく取り締まれ」。デヴィ夫人が“八幡平クマ牧場”に残された熊の行く末を心配。

今年の4月に秋田八幡平クマ牧場の熊が逃走し、女性従業員2人が襲われて死亡する悲しい出来事があった。その後、経営者や従業員が逮捕されたニュースが報じられたが、牧場に残った熊たちの引き受け先についても小さく取り上げられている。タレントのデヴィ夫人が、そんな熊たちを心配してブログで情報の詳細を綴っている。

秋田県鹿角市の秋田八幡平クマ牧場で、雪山を使い柵を乗り越えた6頭の熊は死亡事故後に射殺された。雪山は自然の積雪ではなく従業員が除雪した雪を廃棄したもので、それを管理していなかったことから経営者も含めて業務上過失致死容疑で逮捕された。

残された29頭の熊については、経営者が逮捕されたことで今後の行き先を探しているところだ。しかし、こちらの問題はあまり良い方向に進んでいないのである。デヴィ夫人がブログ『デヴィの独り言 独断と偏見』で、6月12日にその詳細を紹介している。

八幡平クマ牧場に残された熊29頭のうち、1頭の死亡が5月20日に確認された。さらに26日には2頭が死亡しているのだ。「死亡の原因は、何と熊同士が殺し合いをしていたのです!」とデヴィ夫人は憤る。彼女は「飢えやストレスが原因」と見ており、事件前からそうした状況だったと指摘する。

現在は廃業届けが出されて熊の引き受け先を探しており、当面は秋田県が採用した非常勤職員(雇用契約は8月3日まで)が餌やりや施錠確認を行って管理していくとのことだ。

熊の受け入れを表明しているのは、茨城県日立市“かみね動物園”に高知市の動物園“わんぱーくこうち アニマルランド”。埼玉県“東武動物公園”や北秋田市“阿仁熊牧場”が検討中だ。また、秋田県知事は受け入れ先が見つからない場合は「県が飼育するのは困難」との意思を示している。このまま時が過ぎると「殺処分もありえる」と夫人は怖れるのだ。

デヴィ夫人はさらに各地での熊の飼育状況が過密でエサも不十分だという。受け入れを表明した施設でも、熊の餌が十分でない可能性があると指摘。こうした現状について「日本に動物愛護の精神が植えつくことは無いのでしょうか」と嘆いている。米国で動物虐待などを厳しく取り締まる“アニマルポリス”が存在することを紹介すると、日本での導入を要望しているのだ。

デヴィ夫人がブログを更新した後に、北秋田市長が“阿仁熊牧場”で「八幡平クマ牧場のツキノワグマ全6頭を受け入れることが可能だ」と表明したことが報道されている。“アニマルポリス”については時間を要するだろうが、まずは八幡平クマ牧場の熊たちの行き先が見つかることを願う。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)