aikoが10枚目となるオリジナルアルバム『時のシルエット』を6月20日にリリースした。彼女はその発売日にテレビ『笑っていいとも!』に出演してアルバムのジャケット写真について裏話を明かした。1枚のジャケット写真のために思いもよらぬ苦労があったことを知って、司会のタモリも驚いていた。
aikoとタモリといえば音楽番組『ミュージックステーション』で何度も共演しており、気心の知れた間柄だ。6月20日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングでも、aikoの話がアルバムのジャケット写真に及ぶと、2人とも席を立って身振り手振りで確認するほど盛り上がっていた。
アルバム『時のシルエット』のジャケットは、ビルが立ち並ぶ街並みをバックにaikoが跳ぶ姿が青を基調として鮮やかに仕上がっている。aikoによると、撮影はこういう図柄を専門にするカメラマンを呼んで行われたとのことだ。「25階くらいのビルの屋上でヘリポートを使って撮ったんです」と彼女は説明した。
ヘリポートに柵がないことを知っていたタモリは「俺はダメだね、これくらいまでしか近づけないよ」と数m程度を手で示したが、手すりがないので下をのぞくとかなり怖いらしい。そのヘリポートを使って跳ぶところを写したというのである。「下には高速道路が見えていたので怖かったですね」とaikoも話しており、平気ではなかったようだ。
だが、さらに驚いたことにaikoは「カメラマンがこちらで構えて撮るんですけど」と自らカメラを構える素振りをして見せると「400回跳んで撮りなおしました」と明かしたのだ。「400回も跳んだの?」とタモリもさすがに驚く。「足よりも肩や首にくるんですね。尋常じゃないくらい肩がこりました」と彼女はその過酷な撮影を振り返った。
aikoらしい晴れやかな空に跳び出すイメージのジャケット写真に、このような苦労があったとは思いもよらなかった。『時のシルエット』にはカテキンジャスミン茶のCMソングになった“くちびる”などaikoらしさが溢れる作品が詰まっている。ジャケットを眺めながらヘリポートで跳び続ける彼女を思って聴くと、より身近に感じて楽しめそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)