数々の著名人の天才的なモノマネで評価が高い松村邦洋。特にビートたけしのモノマネにおいては、松村の右に出るものはいないだろう。そんな松村だからこそ可能な“あること”に、芸能界の大御所たちからたびたびオファーがあるのだという。果たして大御所たちは松村に何を求めるのか? なるほど!と思わず納得の理由がそこにはあった。
『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)に出演したタレントの松村邦洋が、テレビ番組『探偵!ナイトスクープ』で10年以上共演している俳優・西田敏行との秘話を語った。
北野武監督の映画最新作『アウトレイジ ビヨンド』に出演が決まった西田敏行が、松村に“あるお願い”をした。それは「監督、褒めて」と、松村にたけしの真似で褒めてくれというのだ。松村がたけしの声で「西田さんの芝居はいいんだよね。西田さん、自由にやってくださいよ。あなた天才だから」というと、西田は大いに喜ぶという。このようにして西田はクランクインする前から北野監督に身体を慣らしていくのだ。そして最後には「浅草キッド歌って」と促され、たけしの歌『浅草キッド』を“本人”の声で熱唱するのだそうだ。
さらに、もう1人。『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送)でのこと。番組パーソナリティの笑福亭鶴瓶が、毎年行っているおしゃべりライブ『鶴瓶噺2012』に松村が観覧しに来たときのエピソードを披露した。鶴瓶は、公演後「たけし兄さんの声でアドバイスをしてくれ」とお願いしたというのだ。すると松村はたけしの声でアドバイスを始めたのだが、その内容が実に的確で「まるでたけしが光臨しているようで、うれしかった」と語った。
最近の松村のモノマネは、源頼朝や天草四郎など歴史上の人物のモノマネなどに進化し続けている。落ち込んだ時、まっちゃんに織田信長の声で褒めてもらえたら、きっと元気になれるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)