writer : yonashi

【ドラマの女王】剛力彩芽は“魅惑”と“狂気”を演じきって次なるステップへ進むか。『未来日記』。

フジテレビ土曜の23時台にドラマが帰ってきた。これまで『LIAR GAME』や『オトメン(乙男)~夏~』など、それなりにヒット作を輩出してきた土曜の深夜枠。今回、土ドラとして新たに生まれ変わった。その第一弾が『未来日記-ANOTHER:WORLD-』だ。主演に岡田将生、ヒロインに剛力彩芽を迎えている。

主人公・星野新太(岡田将生)は自分の未来が描かれる「未来日記」が搭載されたスマートフォンを手に入れたことにより、同じ携帯を所持する7人のデスゲームに巻き込まれることになる。原作は同名の漫画で、昨年アニメ化もされた。しかし、今作は原作の設定をもとにしたオリジナルストーリーとなっている。

先日、自身がパーソナリティを務めるラジオで「めごっち」というあだ名をリスナーに付けてもらった剛力彩芽が、また新たな魅力を発揮している。剛力演じる古崎由乃は新太を異様なまでに愛しているが、その正体は謎に満ちている少女。この2人の関係性は原作に近いものになっている。

はじめ、原作の由乃と剛力のイメージはほど遠いものに感じたのだが、剛力が演じる由乃はとてもハマっていた。もともと魅惑的な役が多かっただけに、相手を翻弄させる魅力が彼女に備わっているのだろう。ただの恋愛至上主義の女の子かと思わせて、実は何を考えているのか分からない底知れぬ恐ろしさを持つ由乃というキャラクターが剛力とマッチしたようだ。これぞ剛力の集大成といっても過言ではないほど、これまでの彼女の演技経験がいかんなく発揮されている。あとは、新太を守るためなら人殺しまでしかねない由乃の狂気をどこまで演じきるのかが見物である。

今回、この役を経て「剛力彩芽」第一章が幕を閉じ、次なるステップへと進むのではないだろうか。次はどんな剛力が見られるのか楽しみだ。現在、剛力はauスマートフォンのCMに出演しているが、未来日記は搭載されていないのでご安心を。
(TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)